可能性の多くが閉ざされ、フェルナンド・アロンソがルノーに復帰する見込みが高まってきているように思われる中、フラビオ・ブリアトーレは、何らかの契約を2、3日中にも発表できるかもしれない、とほのめかしている。
トヨタがヤルノ・トゥルーリのパートナーとしてティモ・グロックの起用を発表したことで、今やグリッド上の空きシートは数えるほどしか残っていない。その中で、2度のワールドチャンピオンであるアロンソに戦闘力のある選択肢を提供できるのは、もはやルノーしかない。
ブリアトーレはすでに、2度のタイトルをルノーで獲得したアロンソを、再びチームに迎えたいという意志を表明している。彼は、アロンソが復帰する可能性は60%だと述べている。
しかし、さらにブリアトーレは、すべてが計画通りいけば、何らかの契約を2、3日中にも発表できるかもしれない、と認めている。
「私たちは間違いなく、来年は違うドライバーたちを走らせることになるだろう」とブリアトーレはロイター通信に対して語った。
「ひとつのF1チームがドライバーをふたりとも優遇することはできない。ひとりはドライバーズタイトルを目指して戦わなければならず、もうひとりはコンストラクターズタイトルのために戦わなければならないのだ」
「私たちは(アロンソ獲得に関して)アドバンテージを持っている。彼を知っているからね。今日から明後日の間には、決定するだろう」
「フェラーリにはキミ・ライコネンがいるので、アロンソがあのチームへ行くことはありえない」
この発言でブリアトーレは、アロンソのチームメイトがジャンカルロ・フィジケラにはならないだろうということも示唆している。ヘイキ・コバライネンはアロンソに代わってマクラーレン入りすることが有力視されてきており、ネルソン・ピケJrがレギュラーに昇格しそうだ。
ブリアトーレはガゼッタ・デロ・スポルト紙のインタビューで、ピケJrを絶賛している。ピケJrは、2006年のGP2シリーズをルイス・ハミルトンに次ぐ2位で終えた後、この1年をルノーのテストドライバーとして過ごしてきた。
「忘れてはいけないが、ネルシーニョは、去年のGP2シリーズで最後までハミルトンを相手に戦っていたのだ。彼には素晴らしい可能性があり、驚きを巻き起こすかもしれないよ」