フェルナンド・アロンソがレッドブル・レーシングに加入する場合、同チームのいずれかのドライバーがスクーデリア・トロロッソに移ることになるのではとのうわさがささやかれる中、トロロッソのボス、フランツ・トストは、2008年の同チームのラインナップに変更はないと語った。
トストは、アロンソがマクラーレンから離脱した後、レッドブル・レーシングへの移籍に関してレッドブルと話し合いを行っていることを知っていると述べながらも、来季のトロロッソのラインナップはすでに決定しており、デイビッド・クルサードかマーク・ウエーバーがレッドブルを出た際に、セバスチャン・ブルデーを外してレッドブルドライバーを受け入れるのではないかといううわさを否定した。
トストはtirol.comにおいて次のように語っている。
「アロンソはまだいずれのチームとも契約を交わしておらず、どのチームも彼に興味を抱いている。2度ワールドチャンピオンに輝いた男と契約できるチャンスなんて、そうそうないからね」
「レッドブルがアロンソと話をしているのは知っているが、トロロッソはすでに(セバスチャン・)ベッテルおよび(セバスチャン・)ブルデーと契約を交わしている。したがって、その他のことはすべて噂か推測にすぎない」
アロンソがレッドブルに移籍した場合、同チームを離れるのはクルサードである可能性が高いと見られており、クルサードがトロロッソに移籍すれば豊富な経験を生かせるであろうが、トストは現在の若手ラインナップに満足している様子だ。
「自信はある。もちろん、ブルデーはF1は初めてだ。でも、彼はチャンプカーで4度もチャンピオンに輝いているし、その前にはF3000でタイトルを獲っている。ベッテルについては、そのとてつもない才能は証明済みだ。あとは、彼らに見合った素晴らしいマシンを提供することだけだ」
また、トストは、トロロッソが2008年シーズンの開幕から続く遠征3戦およびスペインGPを、現行のSTR2で戦うことを明らかにした。2007年の開幕に見舞われたような問題が完璧に解決されたことを見た上で、2008年型マシンを走らせる予定だという。