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F1サクヒールGP木曜会見(1):「あの瞬間の記憶が頭から離れない」クビアト、グロージャンと接触後の苦悩を明かす
2020年12月4日
F1第16戦サクヒールGPの木曜日のFIA会見では、1週間前の第15戦バーレーンGPで起きた事故に関する質問が多かった。
スタート直後の3コーナーすぎで他車と接触し、ガードレールに大クラッシュ、大炎上したロマン・グロージャン(ハース)。幸いグロージャンは自力でコクピットを脱出し、大事には至らなかったが、F1界に与えた衝撃は少なくなかったからだ。
そのなかでも、事故直後に非常にナーバスになっていたのが、グロージャンと接触していたダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)だった。
「彼が突然、僕の前を横切るように進路を変えてきたから、僕にはどうすることもできなかった。スタート直後によくあることで、最初は怒りを覚えた」というクビアトだが、その直後、事態は急変する。クビアトと接触したグロージャンのマシンはコースアウトし、ガードールへクラッシュ。直後に大炎上したからだ。
「彼が視界からいなくなってすぐ、ミラーで右後方を確認したら、大炎上していた」
それを見たクビアトは、いままで味わったことがない奇妙なフィーリングになったという。
「だって、僕のレース人生であのような炎は見たことがなかった。ああいうものは、映画とかそういうシーンでしか見たことがなかったから本当にショックで動揺したよ」
レースは赤旗となり、全車ピットレーンに戻ることになった。ピットレーンに帰還したクビアトはひどく混乱していた。もちろん、グロージャンの安否を案じていたからだ。
「とても怖かった。でも、ピットに戻ったら、チームのみんなから、『彼は大丈夫だから心配するな』と言われ、その映像を見て、ようやく安心することができた」
しかし、あまりにも強いストレスを負ったクビアトの心は、なかなか正常に戻らなかった。
「あの瞬間の記憶が頭からこびりついて離れないんだ。気持ちを切り替えるまでに、かなり時間がかかった」と言うクビアトは、約1時間半後に「ようやくリセットボタンを押して、スタートを切ることができたよ」と、レース再開までの苦悩を、事故から4日経って、ようやく打ち明けてくれた。
(Masahiro Owari)
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 237 |
2位 | ランド・ノリス | 156 |
3位 | シャルル・ルクレール | 150 |
4位 | カルロス・サインツ | 135 |
5位 | セルジオ・ペレス | 118 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 112 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 111 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 85 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 41 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 355 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 291 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 268 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 196 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 58 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 30 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 19 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 9 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |