最新記事
- グランプリのうわさ話:オースティン、コース...
- JRPA日本レース写真家協会が2024年モータース...
- ルーキーレース延期の理由のひとつはロジステ...
- ルノーの次世代F1パワーユニット救済を求める...
- 2025年用ピレリF1タイヤのテストにメルセデス...
- F1、巨大複合企業グループ『LVMH』と10年のグ...
- 【角田裕毅を海外F1ライターが斬る】マルコの...
- シーズン後の新『F1ルーキーレース』、2024年...
- F1パワートレイン事情:ハミルトンがアゼルバ...
- 「いじめに遭い、本当につらい時期があった」...
- 苦戦するチームに「特効薬はない」アルピーヌ...
- 松田次生のF1目線:ドライバーに求められるセ...
予選順位など関係なし。ペナルティ多数の“フェイク・グリッド”【F1ゴールデンラズベリー賞 2017】
2017年12月18日
これを選ばないと年が越せない。F1ジャーナリストの今宮純氏がちょっと辛口にノミネートした『17年シーズン各賞』を発表。
————————–
☆マシン ウイリアムズFW40・メルセデス
開幕前バルセロナ合同テストでフェラーリ、メルセデスに続く3位タイム、初戦を中間チームのベスト6位発進。新規定に対し信頼性を重視したSWBパッケージでまとめ上げ、前半はマッサがコンスタントにQ3進出。曲がり角は第9戦オーストリアGP、大幅なアップデートが不発、しだいに戦力低下・・・。直線主体の高速コースでの長所も薄れ、チームは早々に2018年に向けシフト。結成40周年の“FW40”、41年目から出直す。
☆ドライバー マーカス・エリクソン
いつもTVカメラ目線でニコニコ、F1ドライバー・ライフを満喫している。15年イタリアGP9位後、48戦未入賞でも2018年アルファロメオ・ザウバーのシートは安泰。昨年はナッセ、今年はウェーレインが得点ゲット、彼はゼロでもここにいられる。
☆ルノー・スポールF1チーム
最終戦すべりこみ6位逆転。PUユーザーのトロロッソが、その信頼性不安を抱える間隙を突いた。ちなみに入賞回数は10回で8番目、完走回数も27回で同じ8番目。トロロッソとハースより低いのだ。それでも彼らより上位にランクインできた理由は6位(8点)が5回あったから。中間チーム勢ひしめくなか、ルノーは壊れても“一点突破型”の戦いで低予算チームを負かした。ワークスならではの戦い方だが2018年もこれが通用するとは思えない。
☆コメント キミ・ライコネン
「おい、ステアリングホイールだ、早くよこせ、誰かそいつに言ってくれよ、早くしろって!」
アゼルバイジャンGP、赤旗のときの無線会話だ。タイヤパンクでピットイン、フロアにダメージがあり万事休すかと思えたときに赤旗。修理を急ぐメカニック達、作業は間に合ったがガレージから押されるマシンにステアリングホイールが装着されていない。キミは叫んだ。
「早くよこせ!」と、嗚呼ドタバタのフェラーリ……。このレース47周目にアクシデントがあり、次のようなコメントも言っている。
「ひとつのレース中に2度も“リタイア”するとは、(くそ)なんてひどい日なんだ」
☆カラーリング マクラーレンMCL32・ホンダ
オレンジはけして悪い色ではない。ブラックもそう。けれどその“ツートーン・カラー”に白色をまぜこぜにしたから統一感がないだけだ。第101回インディ500、アロンソのオレンジ一色カラーリングがなんと(普通に)きれいに見えたことだろう。
☆レース アメリカGP
一度でもインディ500決勝を午前中から現地で観た方ならば、オースティンのアメリカGPスタート前セレモニーは、本物には到底かなわないと思ったはずだ。(アロンソさえそう言った)。ドライバー紹介の段取りが悪く、全員が長い間ずっと待機スペースで待たされた。
そしてボクシング・リングアナウンサーのあの“コール”、個人的には古館さんならもっと盛り上げてくれたと思う(各国語を少しアドリブで入れたりして)。国家独唱は、鈴鹿では三重県出身の平井堅さんを推す。
☆ルール “フェイク・グリッド”
PUペナルティによるグリッド・ダウンが今年だけで累計685。そのうち最多バンドーン218、アロンソ160、過半数以上をひとり占めのマクラーレン。予選タイム順位で決定するはずのスターティング・グリッドが“改ざん”され続けた。
トランプ大統領ではないが今年のこれが「フェイク・ニュース?」
☆ピットワーク ザウバーF1チーム
ピレリによれば今年のピット・ストップ総数は533回、アゼルバイジャンGPが最多41回(ウイナーのダニエル・リカルドが今季唯一の“3ストップ”)。DHLによると年間を通じて最も速いピットワーク王者はこれもメルセデスチーム。最下位はこれまたザウバーチーム。
☆タイヤ インターミディエイトとハード
あっという間にすり減るインター、そこそこもつが遅いウェット、ウェット状況でのチョイスには制約が。チームもドライバーも批判的、それはコチコチに硬いハードも。結局スペインGP一度だけで供給されずじまい。生産コストを考えるともったいないことだ。
☆ファミリー ストロール家とパーマー家
サーキット・パパの“親子F1参観”はほほえましい。でもランス・ストロールやジョリオン・パーマーの父親はいつもサーキットにいらして、仕事関係に支障はないのだろうか。1月に勇退したエクレストンさんからリバティ・メディア社の仕切りに変わり、頻繁にファミリー観戦の様子がテロップ入りでOAされるようになった。そのスイッチングの間、コース上ではリアル・レーシングが続けられていた……。
関連ニュース
9/20(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
9/21(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
9/22(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 331 |
2位 | ランド・ノリス | 279 |
3位 | シャルル・ルクレール | 245 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 237 |
5位 | カルロス・サインツ | 190 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 174 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 155 |
8位 | セルジオ・ペレス | 144 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 62 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 24 |
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 516 |
2位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 475 |
3位 | スクーデリア・フェラーリ | 441 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 329 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 86 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 34 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 31 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 16 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 13 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第18戦 | シンガポールGP | 9/22 |
第19戦 | アメリカGP | 10/20 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/27 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/3 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/23 |