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リカルド、目覚めると勝利を逃したことを思い出す。フェルスタッペンの存在は「大きな挑戦」

2016年5月21日

 レッドブルのダニエル・リカルドは、F1スペインGPでの「失敗」を振り切ることができず、いまだに気にかけていることを認めた。 


 メルセデスのルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグが1周目に同士討ちでリタイアを喫したあと、リカルドには勝機が見えていた。しかしレッドブルは、3ストップを選択したセバスチャン・ベッテルへの対抗策に彼を利用。マックス・フェルスタッペンとキミ・ライコネンは、両者とも2ストップの戦略で大接戦を演じた。


 結果としてフェルスタッペンがF1史上最年少優勝を飾り、リカルドは4位に終わることとなった。レース後、リカルドは戦略について「意味がわからない」と嘆いた。


「くやしい結果だった。前に進むことが簡単かって? 簡単だとは言えない。レースから何日かたったというのに、いまだに寝起きに、そのことを思い出す。考えないようにして眠りにつくけれど、目が覚めると、あのレースのことが思い浮かんでいる。少し時間がかかるだろうね」とリカルドは語る。


 これまでの3戦で、パフォーマンスを反映した結果に恵まれずにいたことも、リカルドの苛立ちを助長している。


「常に、もっと良い結果が得られてもいいような気がしているんだ。だから『もういい加減にしてくれ』という感じだ。でも同時に、あのときのことは、ただのレースの一部だとも思う。難しい問題だ。僕のある部分は、チームがまた勝利を得られたことを喜んでいる。またある部分は、みんなのモチベーションが上がって自信がついたことを、うれしく思っているから、そうやって前向きな方向に自分を導こうとしているんだ」


「でも個人的には、ひどく苛立っている。もちろんチームで戦う競技ではあるけれど、自分自身のためにだって戦っている。チーム戦であるのと同じように個人戦でもあって、そのバランスを取ってコントロールするのは、いつも困難だ。でも当然ながら、個人的なことを言えば、受け入れるのは難しい」


 予選では新たなチームメイトとなったフェルスタッペンを上回る、3番グリッドを獲得したものの、18歳の若手が恐るべきライバルであることを認めた。


「マックスは真面目なF1ドライバーで、それは僕にとって良いことだ。モチベーションが絶対的に上がる。僕がレッドブルに加入したときにはセブ(ベッテル/当時のチームメイト)がいて、最高の相手と戦って、自分自身にチャレンジしたいと思った。いまマックスは僕にとって最も新しく、大きな挑戦になっている」


「マックスが勝利したのは良かったよ。なぜなら彼を越えることができたら、それは僕にとって良いことだから。たぶん双方のキャリアに得がある」


 有益なテストを終え、ルノーのアップデートされたエンジンの導入も間近に控えたレッドブルは、今後さらなる成功を収めるだろうとリカルドは考えている。


「僕らのポジションは前向きで喜ばしいものだし、わくわくしている。張り切り過ぎたりはしないけれれど、今シーズンは、もっと表彰台を狙えるだろうと思って、少し興奮している」



(Translation:Akane Kofuji)

この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています




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