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F1第5戦スペインGP 決勝トップ10ドライバーコメント

2016年5月16日

 2016年F1第5戦スペインGP決勝、トップ10に入ったドライバーたちがレースを振り返った。


■レッドブル・レーシング
マックス・フェルスタッペン 決勝=1位

 特別な気持ちだ。もちろん優勝するなんて予想もしていなかった。メルセデスのふたりがクラッシュした後、表彰台を目標にしていたら、最後にはトップに立った。信じられないよ。


 オランダの国歌がF1で初めて流れるのを聞いて、父(ヨス)のことを考えずにはいられなかった。彼は泣いていたと聞いた。ほんと信じられないね。


 父は僕のために時間を大量に費やしてくれた。今日のこの結果は父がいたからこそ達成できたものだ。
 レース中、緊張はしていなかった。ひたすら集中し、ベストの走りをすることを心掛けていた。タイヤをいい状態で保つことにかなり気をつかった。最後のピットストップの時、まだ32周も残っていたんだ。でもうまくいったよね!


 残り5周、後ろのキミ(・ライコネン)が少し離れていくのが分かった。彼は何度も仕掛けてきた。そうするとタイヤがだめになるんだ。その後は「オーケー、タイヤに気持ちを集中させて、最後まで走り切ろう」という感じだった。


 もちろん今日のことはずっと忘れない。今、素晴らしい気分だ。最高だよ。言葉で表現できない。


 表彰台のメンバーは最高だったね。キミは僕の父とレースしたこともあるんだ。なんか変な感じだよね!


 インラップの間、興奮しすぎて痙攣が起きちゃったけど、それもお祝いの一部だよ!


■スクーデリア・フェラーリ
キミ・ライコネン 決勝=2位

 スタートは失敗で、クラッチをリリースした時、ひどいホイールスピンを起こしてしまった。でも最初の数コーナーでいくつかポジションを取り戻し、簡単にマックス(・フェルスタッペン)に追いついた。


 マシンはまずまずで、スピードもあった。でも何周にもわたって他のマシンの後ろについて走っていると、タイヤによくない。その影響でグリップとダウンフォースが低下した。


 彼に接近するのは難しかった。彼は最終コーナーですごく速くてうまく近づくことができなかった。あと一歩のところまでいって勝てないなんてがっかりだ。でも難しい週末だったから、この結果は喜ぶべきだろうね。


 僕らチームは勝利を目指して懸命に取り組んでいる。戦い続け、今回のような難しい週末でもトップ争いに加わり、ポイントをつかまなければならない。


 マックスは今日の勝利に値する。僕は特に驚かなかったよ。彼は去年からとてもいい仕事をしていたし、今日は去年よりいいクルマに乗ることで勝利をつかんだんだ。


 マックスは勝ててよかったと思うけど、僕にとっては期待外れの結果だ。でもこれがレースだ。


(記者会見でふたりの年齢差について聞かれ)彼は現役最年少で僕は現役最年長。僕は彼の父親とレースをしたこともあるんだ。そう考えると余計に恐ろしいね。


■スクーデリア・フェラーリ
セバスチャン・ベッテル 決勝=3位

 今日は優勝をつかむ大きなチャンスが訪れた。もちろん勝つために攻めたけど、それも最後のピットストップを済ませてコースに戻った時までだった。前のドライバーたちより数周新しいタイヤを装着したものの、彼らに対して実際にはアドバンテージにならないってことに気付いたんだ。


 僕らはミディアムタイヤで苦しみ、レッドブルは強かった。だからキミ(・ライコネン)も僕もアタックできなかった。僕らはソフトタイヤではすごく強かったんだけどね。


 2台で戦略を分けることにした。僕は3回ストップで行き、リーダーにアタックして成功したけれど、最終的にダニエル(・リカルド)も僕も2回ストップのマシンの後ろになってしまった。


 全体的にペースが足りなかった。それについて状況を理解する必要がある。僕らのマシンには何も悪いところはない。うまく機能しているし、優れたクルマだ。ここに持ち込んだアップデートも効果を見せていたと思う。


 フェルスタッペンにおめでとうと言いたい。初優勝は最高の瞬間のひとつだ。本当に特別な出来事だからね。彼には脱帽だ。キミからすごいプレッシャーを受けながら、ポジションを守り切ったんだから。


(会見で3回ストップの失敗について聞かれ)結局2ストップの方が圧倒的に有利だったことに驚いた。でもチームはトップのマシンをできる限りカバーしようとしたんだ。それは理にかなっている。


 結果的に僕の方は最悪の戦略で走ったわけだけど、今となってはこんなことを話しても意味はない。


■レッドブル・レーシング
ダニエル・リカルド 決勝=4位
 もちろん複雑な気持ちだ。単に不運だった部分もあったけど、レースをリードしていて、3回ストップ戦略で行ったら、コース上で3台のマシンを抜かなければならなくなった。それは簡単なことじゃない。


 すでにセブ(ベッテル)はピットストップで僕より前に出ていたから、トップに戻るためにさらにオーバーテイクが必要になった。


 今考えると3回ストップは間違った戦略だった。でもレースをしている時点ではチームはそれが正しいことだと考えた。


 僕は4位に甘んじるつもりはなかった。隙間を見つけてベッテルを抜きにかかったが、成功しなかった。


 表彰台にすら登れないなんて最悪だ。その上、最後にタイヤがパンクするなんて、もう泣きっ面に蜂だよ。


 マックス(・フェルスタッペン)にとっては素晴らしい一日になった。初優勝した彼にお祝いを言うよ。彼はいい仕事をした。この1週間の間に下された決断に関して皆が疑問を呈していたけれど、彼は今日、自分がトップクラスのドライバーであることを証明してみせたんだ。


 マックスが表彰台に立つのを見るのは別に辛くはなかった。そこに自分がいなかったことが辛かったんだ。


 でもモナコに気持ちを切り替えよう。次はふたりで表彰台に上りたいね。


(決勝直後にレースを振り返り)僕らはレースをリードしていた。レースは僕らの手の内にあったんだ。


 僕らは3回ストップで走ることにした。でも動くのが遅すぎた。(同じ3回ストップの)セブはすでに僕らの前に出てしまっていた。


 僕らはスピードの面で不利だし、抜きにくいサーキットであることは分かっている。理にかなっていない。


 そういう戦略にした時、他の皆も同じ3回ストップで行くんだと思った。でもそうじゃなかった。


 悔しいよ。自ら勝利を手放したんだから。


 なぜ僕がこの戦略で行くことになったのか分からない。普通は前を走っているドライバーの方が有利な戦略を取るものだ。でも今日はうまくいかなかった。


 でもスポーツマンらしくないことは言いたくない。マックスはチームに入ってきて最初のレースで優勝した。コース上で何があったかにかかわらず、彼がトップでチェッカーを受けたのは確かだ。だから彼を祝福したい。


 今、僕は憤慨しているけど、マックスに対してじゃない。それは全くない。この状況に憤慨しているんだ。


(ベッテルが無線でリカルドのアクションに不満を訴えていたことに対して聞かれ)彼は無線で僕がアグレッシブだと言ったらしいけど、彼らしいね。全ドライバーの99パーセントと違って、僕はオーバーテイクを試みた。後ろでじっとしていることに甘んじているドライバーは大勢いる。チャレンジすることもなくね。


 でも僕はチャレンジした。うまくいかなかったけど。4位でいることに甘んじはしなかった。


 前のマシンに追いついてきていた。表彰台、可能なら優勝を目指しているなかで前にベッテルがいた。だからもちろんチャレンジしたんだ。


■ウイリアムズ・マルティーニ・レーシング
バルテリ・ボッタス 決勝=5位

 今日は可能な限りにおいて最高の成績を手にしたと思うし、ポイントを稼げたことに満足している。この週末、僕らのクルマが十分に速いとは言えないのは分かっていた。それでも悪くない成績を残せたのはポジティブなことだ。


 もちろん、できればポディウムや優勝を目指して戦いたかったけど、この週末について言えば、それは不可能だった。さらに開発を推し進める必要があるし、このようなタイプのサーキットでもっと速く走れるようにならないといけない。


(メルセデスの2台の)アクシデントがあって、2つほど順位を稼いだのは確かで、あれがなければもっと厳しいレースになっていたかもしれないけど、それもまたレースだからね。いろいろなことが起こりうるなかで、今回は僕らが小さなアドバンテージを得たということだ。


■スクーデリア・トロロッソ
カルロス・サインツJr. 決勝=6位

 夢みたいなレースだった! ようやく週末全体をうまくまとめ上げることができたよ。生産的な金曜日を過ごし、予選でいいタイムを出して、レースでもいいペースで走れたからね。最高にハッピーだ。


 6位というのは僕とチームにとって素晴らしい成績であり、それを僕のホームレースで達成できたのだから、なおさらうれしいね。


 レースのスタートはとてもうまく行った。正直に言って、僕の人生で最高のスタートのひとつだと思う。そして、ポディウム圏内のポジションを走り、フェラーリとバトルをしたのだから、あの最初の何周かは本当に素晴らしかったよ。


 その後のレースも気分よく走ることができた。チームはピットストップでとてもいい仕事をしてくれたし、6位でフィニッシュラインを通過した時には、もう頬が緩みっぱなしだった。


 この週末、バルセロナに応援に来てくれたファンのみんな、特にターン12の僕の応援席に来てくれたみんなに感謝したい。彼らの応援で一段と弾みがついた。


 それから、マックス(・フェルスタッペン)にも優勝おめでとうと言いたい。彼とレッドブル・ファミリーの活躍を心からうれしく思っている。レッドブルが多くの若い才能をF1に連れて来たのはすごいことだと思うし、僕らもこうして成功を収め続けて、彼らが正しかったことを証明しているんだ。


■サハラ・フォース・インディアF1チーム
セルジオ・ペレス 決勝=7位

 とてもいいレースだった。今日僕らが望めた限りでは、最高の成績を獲得できたと思う。すごく速いクルマの何台かを抑え込めたし、1周目の(ルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグの)アクシデントを生かして、かなりのポイントを持ち帰ることができた。


 最後の3ラップはフェリペ(・マッサ)の追撃に耐えなければならなかった。僕はもうずいぶん使い込んだタイヤを履いていて、彼が背後から迫ってきたんだけど、何とかポジションを守りきれたよ。僕にとっては、これが今日唯一のバトルだったと言ってもいい。


 あとはほとんどが単独走行だったので、タイヤを守りながら走っていたことが終盤での防戦に役立った。戦略が良かったおかげで、ハースを追い越せたし、僕らが決して得意とはしていないこのコースでこうした成績を挙げることができたのだと思う。


■ウイリアムズ・マルティーニ・レーシング
フェリペ・マッサ 決勝=8位

 18番手グリッドからスタートして8位でフィニッシュしたのだから。僕にとってすごくいいレースだったことは間違いない。難しいレースではあったし、僕らが得意とはしていないコースなのにポイント圏内でフィニッシュできて、僕としては満足だよ。


 レッドブルとの争いでは、ポイント差を広げられてしまったけど、それは仕方のないことだ。マックス(・フェルスタッペン)の優勝は自分のことのように嬉しい。初優勝がどんなものか、僕は自分の経験から知っているし、彼は18歳ですでにトップチームにいるんだ。


 次のモナコについて言えば、過去2年間はずっと苦戦してきたので、あの手のコースでも速いクルマになったことを証明できればと思っている。ただ、モナコはきわめて特殊で、何が起きてもおかしくないコースだからね。


■マクラーレン・ホンダ・フォーミュラ1チーム
ジェンソン・バトン 決勝=9位

 フェルナンド(・アロンソ)がリタイアしたのは残念だった。いいバトルをしていたんだ。


 最高のスタートを決めた。僕のスタートが今日一番よかったに違いないよ!


 でも楽なレースではなかった。グリップが全くなかったんだ。何をしても苦しんだ。


 さらにトップグループが終盤それほど速くなかったことで難しい状況に陥った。フレッシュタイヤを履いたダニー(クビアト)がセブ(ベッテル)とリカルドのすぐ後ろを走っていたんだ。幸い僕は彼らの前を走れる速さがあったので、彼(クビアト)に抜かれずに済んだ。


 ここではポイントを獲得するのが簡単じゃないと分かっていたから、悪くない結果だと思う


(F1iに対して語り)フェルナンドと僕は違うことをやろうとしていた。彼は序盤は余裕を持って走って、終盤にプッシュするというプランだった。僕はそれとは違うことをしようとしていたが、何をしていてもグリップがなくて苦労した。


 今年はレース数が多い中で、エンジンの数は限られている。できるだけ早く改善を確認したくて限界まで攻めていて、そういう状況だと信頼性のトラブルが起こるんだ。それでも進歩が見られるんなら、それを受け入れる。


 前戦に続いて今日もポイントを獲得できた。正しい方向に進んでいるということだ。


■スクーデリア・トロロッソ
ダニール・クビアト 決勝=10位

 僕たちにとってはいいレースだった。リスタートの後、ふたつポジションを戻さなければならなくて、そこで多少タイムを失ってしまった。でも、それを別とすれば、僕らのペースは速かったし、十分な競争力があった。


 このチームに戻ってきて、すぐにポイント圏内でフィニッシュできたのはポジティブなことだ。クルマのフィーリングはよくて、慣れるまでにそれほど時間はかからなかった。レースの後半は楽しかったよ。上位陣のバトルの邪魔にならずに、彼らについて行くことができたし、(エステバン・)グティエレスを抜いてポイント圏内に復帰することもできた。


 チームも戦略面で素晴らしい仕事をしてくれたから、その点で彼らを大いに称えたい。今日はチームにとって、とても生産的な一日であり、選手権の順位でもハースを抜くことができた。全体としていい週末だったと思うし、これからも戦い続けるつもりだ。



(AUTOSPORTweb)




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