最新記事
F1バーレーンGP技術解説(2):ジェームズ・キー加入のマクラーレンがバージボードをアップデート。トロロッソ・ホンダも同様の改善施す
2019年4月10日
2019年F1第2戦バーレーンGPでは、各チームが早くもアップデートを持ち込んだ。技術解説第2回目の今回は、フェラーリ製パワーユニットのトラブルの原因、マクラーレンやトロロッソ・ホンダの空力アップデートを紹介していく。
──────────
(4)フェラーリのエンジントラブル
バーレーンGPではフェラーリ製パワーユニットのトラブルによって、シャルル・ルクレールの初優勝はお預けとなってしまった。レース中の無線交信を聴く限りは、原因はMGU-Hと思われた。ところがその後マッティア・ビノット代表は、「終盤46周目に、1気筒の燃焼に問題が生じた」とコメント。「しかしなぜそれが起きたのかは、現時点ではわからない」とのことだった。
「この種の不具合が起きた場合、エンジンマッピングに変更を加えたりして、回復を試みる。今回も様々な方法をトライしたが、ダメだった。それで出力を落としたまま、走らざるをえなかった」
「今後マラネロで徹底的に原因分析を行うが、エンジンそのものにダメージはないと思われ、中国GPの初日にそのまま使う予定だ。そのデータを見て、そのまま使い続けるかどうかを決定する」
(5)マクラーレンの精力的な空力変更
長くガーデニング休暇を強いられていたジェームズ・キーが、マクラーレンのテクニカル・ディレクターとして初めてレース現場に姿を見せた。長い低迷から脱出しようと、マクラーレンはバーレーンGPでもいくつかの空力アップデートを持ち込んでいた。
そのひとつがバージボードで、新たに6枚のデフレクターを装着し(黄色矢印)、ベース部分に深い切れ込みを入れた(赤矢印)。さらに上方のミニウィングは、ブーメラン型に形状を変更している(青矢印)。
(6)トロロッソ・ホンダ
キーを奪われたトロロッソも、負けていない。同じように、バージボードに変更を加えている。上方切れ込みが6枚から5枚へとシンプルになったのに対し(黄色矢印)、逆にベース部分の形状は複雑さを増している。車体の構造的なパーツではないバージボードは、比較的安価に、そして短時間でアップデートしやすい。そのためシーズンを通じて、この部分の形状は目まぐるしく変化する。
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています
(翻訳・まとめ Kunio Shibata)
関連ニュース
7/4(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
7/5(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
7/6(日) | 決勝 | 結果 / レポート |


1位 | オスカー・ピアストリ | 234 |
2位 | ランド・ノリス | 226 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 165 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 147 |
5位 | シャルル・ルクレール | 119 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 103 |
7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 63 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 46 |
9位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 37 |
10位 | エステバン・オコン | 23 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 460 |
2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 222 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 210 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 172 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 59 |
6位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 41 |
7位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 36 |
8位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 36 |
9位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 29 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 19 |

