F1速報

  • 会員登録
  • ログイン

ホンダF1山本MDインタビュー:フェラーリを打ち破っての3位に、「もしかすると、開幕戦よりうれしい表彰台かも」

2019年5月15日

 F1第5戦スペインGP決勝レース後の山本雅史F1マネージングディレクターは、ホンダ製パワーユニット(PU/エンジン)搭載車全4台の入賞を逃したことが本当に悔しそうだった。しかし一方で、レッドブルが実力でフェラーリを破って3位表彰台を獲得したこと、しかもマシンの実力が如実に出るカタロニア・サーキットでの達成は、素直に喜んでいた。


──開幕戦以来の表彰台獲得でした。
山本雅史F1マネージングディレクター(以下、山本MD):開幕戦より、もしかすると嬉しいかもしれません。もちろん初表彰台はすごく嬉しかったですが、メルボルンは非常に特殊なサーキットで、戦闘力の正確な指標にはなりえない。それに対してここはオーソドックスなコースですし、各チームが走り尽くしている。そこでフェラーリと、互角で戦えたわけですからね。


 まあ互角というか、マックス(フェルスタッペン)に頼りすぎていた部分もありますけどね(苦笑)。それも含めての総合力ということで、さすがレッドブルという印象を改めて持ちました。感謝ですよ。


──いっぽうでメルセデスには、まだかなわない状況です。
山本MD:ええ。さらに差が開いたという方が、正確でしょうね。ヨーロッパラウンド初戦の今回がいわば第二の開幕戦ですが、メルセデスの強さを改めて思い知らされました。次はモナコで去年までだったらレッドブルの独壇場でしたが、今年はよほど何か手立てを考えないと。


──このサーキットの低速区間セクター3でのメルセデスの速さはすごいです。
山本MD:でしょう。実は決勝日の前夜、(バルテリ)ボッタスがポールポジションを取った時の車載映像を繰り返し見ていたんですよ。本当にドライビングに無駄がない。踏まなきゃいけないところで踏めていますしね。予選ラップの速さは尋常じゃないのに、それであれだけスムーズに運転できる。


──カウンターステアが皆無でした。
山本MD:そう。何度も見ながら、相当頑張らないと追いつけないなと思いました。


──メルセデスの1強体制は、想定外でしたか?
山本MD:完全に想定外でしたね。今の技術レギュレーションは、今年ある程度変わったとはいえ、かなり成熟の域に入っています。各チームのレベルが、いっそう拮抗してもおかしくない。上位のメルセデスは、もはやそこまで大きな伸び代はなかったはずなんですけどね。

■チームの総合力でフェラーリと戦える状態に

──パワーユニットに関しては、差は縮まってますよね。
山本MD:ええ。でもそれ以上にマシンパッケージとしては、メルセデスが何かを見つけて速くなっている。とにかく安定していますよ。速かったですね。


──レッドブル・ホンダは、フェラーリが射程距離に入ってきましたか?
山本MD:そうですね。パワーユニットはまだ負けていますが、車体とチーム力で戦えています。チーム力と言う時はドライバーも含まれますから、まさにマックスがフェラーリ相手にいい戦いをしてくれています。


──次のモナコは、少なくともフェラーリよりも速いのではないでしょうか?
山本MD:僕もそう信じたいですし、レッドブルならやってくれると思います。まずは予選で、少なくとも2列目までにいないと。


──トロロッソ・ホンダは、去年より確実に戦闘力を上げている。しかしそれが今回も、残念ながら結果に繋がりませんでした。
山本MD:今回は、セーフティカーのタイミングもありましたしね。ダブルピットインを強いられて、そこでスムーズにいかなかった。あれがなければ、4台入賞は十分可能でした。クビアトも、7位入賞できたと思いますし。でもとにかくカタロニア・サーキットでの3位表彰台は、意義ある結果です。総合力で、フェラーリを破って勝ち取った。それは、よかったですよ。

2019年F1第5戦スペインGP チームスタッフと3位表彰台を祝うマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2019年F1第5戦スペインGP チームスタッフと3位表彰台を祝うマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)



(Kunio Shibata)




レース

4/19(金) フリー走行 結果 / レポート
スプリント予選 結果 / レポート
4/20(土) スプリント 12:00〜13:00
予選 16:00〜
4/21(日) 決勝 16:00〜


ドライバーズランキング

※日本GP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン77
2位セルジオ・ペレス64
3位シャルル・ルクレール59
4位カルロス・サインツ55
5位ランド・ノリス37
6位オスカー・ピアストリ32
7位ジョージ・ラッセル24
8位フェルナンド・アロンソ24
9位ルイス・ハミルトン10
10位ランス・ストロール9

チームランキング

※日本GP終了時点
1位オラクル・レッドブル・レーシング141
2位スクーデリア・フェラーリ120
3位マクラーレン・フォーミュラ1チーム69
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム34
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム33
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム7
7位マネーグラム・ハースF1チーム4
8位ウイリアムズ・レーシング0
9位ステークF1チーム・キック・ザウバー0
10位BWTアルピーヌF1チーム0

レースカレンダー

2024年F1カレンダー
第5戦中国GP 4/21
第6戦マイアミGP 5/5
第7戦エミリア・ロマーニャGP 5/19
第8戦モナコGP 5/26
第9戦カナダGP 6/9
  • 最新刊
  • F1速報

    Vol.3 第2戦サウジアラビアGP&第3戦オーストラリアGP