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トロロッソ・ホンダF1密着:実力が発揮できなかった予選。大事故を回避できたことが唯一の幸運

2018年4月29日

 予選Q1の終了まで、あと2分。Q2進出へ向けた最後のアタックを開始していたトロロッソ・ホンダの2人。GPSの画面にはブレンドン・ハートレーの直後にチームメイトのピエール・ガスリーが走行しているデータが映し出されていた。 


 田辺豊治F1テクニカルディレクターによれば、「2人の間隔は、約3秒だった」という。しかし、これはトウ(スリップストリーム)を使って、ストレートスピードを上げることを目的としたものではなく、1回目のアタックを終えた後、2回目のアタックを行うための時間が十分ではなく、ギリギリのタイミングで出て行くしかなかったためだったという。


 3秒の間隔でアタックしていた2人が状況はまったく異なっていた。
「1回目のアタックは黄旗が出ていたために、満足なタイムを残せなかった」というハートレーに対して、ガスリーは1回目のアタックでQ2進出のボーダーラインとなる15番手以内につけていた。


 1回目のアタックでマシンとタイヤの限界を探ることができないまま2回目のアタックを開始したハートレー。焦る気持ちがミスにつながった。セクター2の13コーナーで右側のウォールにタイヤをヒットさせ、タイヤがパンク。「タイヤに問題があるとわかったので、すぐにスローダウンした」(ハートレー)のだった。


 3秒後方にいたガスリーはあっという間に接近。「エンジニアと無線でやりとりしている時間なんてなかった。すべてが一瞬の出来事で、自分でもどうやってよけたのかわからないくらい。僕のキャリアの中で最も怖かった瞬間だった」というガスリーは、14コーナーでスローダウンしていたハートレーを間一髪で回避。


 しかし、その際に右側の縁石をまたいだために、次の15コーナーブレーキングが間に合わず、コースオフ。1回目のアタックで16番手以下にいたドライバーの数人が自己ベストを更新したために17番手に降格し、Q1落ちとなった。


 予選後、ハートレーはガスリーに自分が中途半端なラインを走行していたことを謝罪。ガスリーも故意によるものではなかったと理解し、わだかまりは解消した。


 これで日曜日のレースは、ガスリーが17番手、ハートレーは19番手からスタートする。しかし、2年前にアゼルバイジャンで開催されたGP2シリーズのレース2で2位表彰台を獲得したガスリー。そのときのスタートポジションは18番手だった。


 田辺TDもあきらめていない。
「2台が絡みそうになって、実力を出し切れずにQ1落ちしたことは残念ですが、ここはレースで何が起きるかわからないサーキット。ガスリーがクラッシュを避けてくれたことを幸運だっただと思い、レースに臨みたい」



(Masahiro Owari)




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