ハースF1のブレーキに悩まされ続けるグロージャン、異なるブレーキングスタイルを模索中
2017年6月30日
ハースF1のロマン・グロージャンは、チームを悩ませ続けているブレーキの問題については、自分自身がもっと良いドライビングをする必要があるとの考えを示した。
F1での経験が豊富でないハースは、継続してブレーキの問題に苦しめられてきた。問題の解決に取り組むかたわら、チームは現サプライヤーのブレンボ製ブレーキおよび、別サプライヤー候補であるカーボン・インダストリー製品の両方でテストを行っている。
ブレーキに厳しいバクー市街地コースで、グロージャンは全セッションでチームメイトのケビン・マグヌッセンを下回る結果となった。彼はチームが問題の解決策を模索する一方で、自身も現状への対処方法を改善する必要があると言う。
「ブレーキについてはこれ以上話したくない。今のような状況でもよりよく走れるように、自分自身が進歩する必要がある。舞台裏ではいろいろなことも起きているが、僕は何も非難するつもりはないよ」
「ブレーキの感触は今週末をとおして酷かった。ケビンも同じコメントだったけど、彼はうまく乗りこなしていた。だから、僕も何かのせいにしたくないんだ」
「ブレーキングはフォーミュラ・ルノー時代からの、僕の強みだ。けれども僕の思うような状態にないときは、それが最大の弱点になってしまう」
「状態がよくないと途方にくれてしまう。そのことは認めるよ。この課題に取り組んでいく必要がある。僕はもっとうまく走れると確信しているんだ」
ハースのチーム代表であるギュンター・シュタイナーは、この問題に関してはマグヌッセンのブレーキングスタイルがより有効であり、グロージャンは“B作戦(別の戦略)”を備える必要があると考えている。
グロージャンは自身のブレーキングスタイルについて、以下のように述べた。
「ブレーキの感触が酷いとき、それを乗り越えるための別の方法を見つける必要がある。ブレーキングをかなり遅らせてから一気に踏んでマシンの向きを変えるという方法が使えないときは、もっとさまざまなやり方を探り出さなくてはならない」
マグヌッセンは、グロージャンがブレーキの問題について「とても苛立っているように見えた」と話す一方、この問題への対応が簡単ではないことも認め、こう付け加えた。
「ブレーキは一番きちんと動いてほしいパーツなんだ。なぜなら、ブレーキを踏んだときにマシンがどう動くかがわからないと、ひどく自信を失くしてしまうから」
「いまの状態は良くないけれど、もう僕たち自身の手には負えない。僕たちにできることはそれほど多くなくて、たとえば天気に文句をつけるようなものなんだ」
「僕らで解決できることは何もない。問題に対応していくしかないんだ」
(AUTOSPORTweb)
この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています
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