1972年、74年のワールドチャンピオンであるエマーソン・フィッティパルディは、フェルナンド・アロンソに対して、2008年にルノーへ復帰してもそう簡単にはいかないだろうと警告した。
アロンソはマクラーレンで1シーズンを過ごした後でルノーに復帰する。マクラーレンでのシーズンは、本人とチームが予想していたよりもはるかに波乱に満ちたものとなった。F1でのスパイ騒動に巻き込まれるとともに、チームとも、同僚のルイス・ハミルトンとも不和になり、チームとの3年契約をたった1年で終了させる決断を下すこととなった。
とはいえアロンソが2008年に、かつてナンバー1待遇を受けていた“安全な”ルノーへ戻る決断をしたにもかかわらず、ブラジルの伝説的なドライバーであるフィッティパルディは、同僚となるブラジル人がすべてアロンソの思い通りにはさせないだろう、と警告した。
「ネルシーニョ(ピケJr)はフェルナンド・アロンソにとって、ルイス・ハミルトン以上に大変だろう」というフィッティパルディの発言を、イタリアのガゼッタ・デロ・スポルト紙が伝えている。
「ネルシーニョは優秀なドライバーで、とても速く、過去1年はルノーでのテストで1万5千キロ以上を走り込んでいる。こうした理由から、彼がアロンソにこれまで以上の問題を与えることになるだろうと思う」
しかしながらフィッティパルディは、アロンソにはルノーをまた勝てるようにする力があるだろうと語った。今年ルノーは厳しいシーズンを送り、トップ2と争いもできずにチャンピオンの座を明けわたすことになった。
「かつてブリアトーレは、フェルナンドのおかげでチームのパフォーマンスを最大限にすることができていた」とフィッティパルディ。
「今回もそうなるならば、アロンソはタイトル争いができるだろう」