ドイツのメディアが、ホンダが来季ワークスチームの運営に集中することを検討、その結果スーパーアグリの参戦が危うくなる可能性もあると報じている。

　報道によれば、ホンダの決断は今週中にも行われるかもしれず、それによってはスーパーアグリが活動を停止するか、投資家からの援助を求めざるをえない事態に陥りかねないという。
　スーパーアグリは常に財政面で苦しんでおり、タイトルスポンサーとされたSSユナイテッドの契約不履行もあり、今シーズン後半には開発を進めることがままならなくなってしまった。シーズン終了後には約30名のスタッフを解雇、チームの将来に対する不安がささやかれ始めた。

　アウト・モーター・ウント・シュポルト誌は、ホンダの上層部が会合を開き、スーパーアグリへのサポート継続が可能かどうかを決定するようだ、と伝えている。ホンダF1チームにはロス・ブラウンが加入しており、今季の悲惨な状況から抜け出すために、力をこの1チームに集中させるべきだという結論が出される可能性もある。
　しかし、ホンダにとって、スーパーアグリを走らせることから得る利点もある。コスト削減のためテスト制限が設けられる中、“ジュニアチーム”が存在すれば、ワークスチームはそこからデータを得ることができると共に、ドライバー候補を走らせることもできる。

　万が一、支援が打ち切られた場合、カスタマーカー問題はあるものの、スーパーアグリはF1参入を望む者のターゲットとなるかもしれない。今季、同チームは、スペイン人ビジネスマン、アレハンドロ・アギャグとの間で株式売却交渉を行ったと報じられている。

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