フェルナンド・アロンソとマクラーレンは、多くの者が期待した理想的な結婚とまでいかなかったものの、アロンソは2007年、ルノーを離脱してマクラーレンに移籍したのは正しい選択だったと語った。
アロンソは、3年契約の1年目を終えたばかりの先週、マクラーレンを去った。アロンソとマクラーレンは関係をかなり悪化させ、最終的に契約を破棄するのが双方の将来にとっていい選択になるだろうと、アロンソのチーム離脱が決まった。
だが、悪化した関係にも関わらず、アロンソは最終戦までタイトル争いをし、最終的にポイントスタンディングの3位に入れたことで、マクラーレンに移籍したのは正しい決断だったと自らを擁護した。
そしてアロンソはF1公式ウェブサイトの中で次のように語った。「今年再び、タイトル獲得争いの機会を手に入れられた。その意味では(ルノーからの)移籍は正しい選択だったし、チームは素晴らしい仕事をし、競争力のあるマシンを用意してくれた。おかげで、僕は最後のレースまで戦うことができ、最終的にチャンピオンと1ポイント差の2位になれた。その点で、僕はとても素晴らしいシーズンが送れたと思っている」
「マシンの外側では、たしかに浮き沈みがあった。いい時もあれば悪い時もあった。でも、そんなことはどんな仕事にだってつきものさ。今年は、いままで勝てなかったモンツァや、2度目の優勝となったモナコなど、重要な場所で4回も表彰台の頂上に上れた。決して忘れないだろう」
アロンソは、3度目のタイトルを逃した理由はたくさんあると述べるとともに、これまでのレースを通していろいろなことを学び、それを将来に活かしていくことだけを考えていると語った。
「僕たちは戦略ミスのためにタイトルを失ったのか? いや、チャンピオンシップというのは、レースでの敗北とは違う。タイトルを失った理由はたくさんある。様々な教訓を学んだので、来季に向けてそれを活かしていきたい」
「タイトルを失ったとき、僕たちはなぜ負けたのかということについて考え始めた。でも、僕たちは負けたんだ。いまさら何もできない。それはすでに決まったことなんだ。しかし、未来は僕たちがそれまでのあらゆることを変えられる場。そして、それはすでに始まっている。昔を振り返ってみれば、いまはかなり気分がいい」