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連載「FACES」第5回:ダニエル・リカルド

2016年1月29日

「レースクラフトって僕は呼んでいるんだけどね」と、リカルドは説明する。それは攻撃と防御の適正なバランスを見出すことであり、レース距離を通してタイヤ性能を管理することであり、オーバーテイクの新しい技を創造することでもある。

 走るのが楽しいのはストリートコース。メルボルン、モナコ、モントリオール、シンガポール。でも「“レースする”という意味ではオースティン」。オーバーテイクの選択肢を与えてくれるサーキットだからだ。

「オースティンの1コーナーはエイペックスがすごく広くて、いちばん速いのは右のアウト側からアプローチしてクロスカットするラインだ。でも、そうすることによってイン側には広くスペースを開けることになる。2輪のモトクロスやスーパークロスに似てるんだけど、あそこで最高なのはイン側をカットしてライバルをブロックすることができるという点だよ。普通はワイドにアプローチしてコーナーのバンクを使うラインが速くても、イン側からもブロックパスに似たオーバーテイクが可能になる。新しいサーキットでは、ああいうコーナーが増えていくべきだと思う」

 レッドブルを手にしたリカルドは、そんな創造性豊かなオーバーテイクの技をいくつも披露した。ライバルのマシン特性、タイヤの状態を読み取って、自分のマシンが最も有利になるポイントを判断する。抜けないと言われていたコーナーでも、大きく弧を描くことによって高いボトムスピードを維持する。あるいは、相手がアウト側のラインを抑えれば、インに飛び込みながら出口ですばやく加速できる姿勢を整える──。
 
“世界一怖れを知らない”ミツアナグマは、すっかりリカルドのトレードマークになったけれど「可愛い顔をしていて、ものすごく攻撃的になる」ところだけに惹かれたんじゃない。ミツアナグマは、どんなに防壁を作っても簡単に乗り越えてしまう。鍵をかけ、ワイヤーで縛っておいても、見事に外して脱走する。実は、ものすごく頭の良い動物なのだ。

 ペナルティでグリッド降格になったリカルドにオーバーテイクが実現できそうなポイントを訊ねると「うーん、ここは難しいけどね」と答える。でも、満面の笑顔。きっとワイヤーの外し方は、もう考えているのだ。

(今宮雅子/Masako Imamiya)





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