ルノーF1チームのボス、フラビオ・ブリアトーレは、ライバルであるフェラーリとマクラーレンの今年の見通しに対して否定的な考えを示し、2007年はこの2チームが苦しむだろうと予想している。
ブリアトーレは、フェラーリがそれほどコンペティティブではなくなるのも無理はないと考えている。彼らフェラーリには、ドライバーズタイトルを7度も獲得したミハエル・シューマッハーと、テクニカルディレクターであり戦略家でもあるロス・ブラウンがいないからだ。ブラウンは今、1年間の休暇に入っている。
またマクラーレンについても、ブリアトーレは心配していない。2006年、マクラーレンは、10年ぶりに1勝もできずに終わった。
「シューマッハーとブラウンのいないフェラーリは、戦闘力が落ちるだろう」と、ブリアトーレは英デイリー・メール紙の公式サイトで語っている。
「彼らのような人物が抜ければ、ごく当たり前のことだ」
「マクラーレンにとっても厳しい1年になるだろう。彼らは苦労すると思う。彼らはいつも(キミ)ライコネンのような素晴らしいドライバーを走らせていた。彼らは変化が起こるということを早期にアピールしてきたが、今年は言い訳も尽きてしまうんじゃないかな」
ブリアトーレの予想が正しいかどうかは、時間が経たなければ分からない。しかし、マクラーレンは2度の世界チャンピオンに輝いているフェルナンド・アロンソを、そしてフェラーリはキミ・ライコネンというドライバーを擁することになり、一方、ルノーのドライバーラインナップは、間違いなくそれほど強力ではない。
ルノーは、アロンソの抜けた後のチームを、ジャンカルロ・フィジケラに引っ張ってもらうしかない。ただし2005年、2006年の成績を考えると、もしフィジケラがドライバーズおよびコンストラクターズのダブルタイトルを獲得できるようにルノーを手助けするつもりならば、フィジケラ自身、これまでよりもいくつか上の順位を獲得していくようでなければならないだろう。