ルノーのボス、フラビオ・ブリアトーレは、2度の世界チャンピオンに輝くフェルナンド・アロンソに対し、2008年の契約をオファーしたことを明らかにした。
マクラーレンとの契約解除が発表されたことで、アロンソの2008年の行き先についてさまざまなうわさが飛び交っている。だが、かなり以前から本命とみられてきたルノーが、すでに契約をオファーしたことを表明、アロンソ獲得レースを一歩リードした形になった。
ブリアトーレはガゼッタ・デッロ・スポルト紙に対し、2005年、2006年とドライバーズタイトルを獲得し、チームのコンストラクターズ選手権獲得にも貢献したアロンソをチームに戻したいと語っている。
契約の形については明らかにしていないものの、ブリアトーレは、アロンソとの複数年契約を望んでいることを示唆している。
「フェルナンドに将来に向けてのプロジェクトを説明した。もし彼の望みと我々の望みが一致するならば、うまくいくだろう」
「彼が今後さらにルノーにどれだけのものをもたらしてくれるか、私には分かっている。しかし1年契約では、限られた期間における展望しか得られず、それでは意味がないだろう」
アロンソへのオファーが明らかになった今、現在のルノーのドライバー3名、ジャンカルロ・フィジケラ、ヘイキ・コバライネン、ネルソン・ピケJrの心中は穏やかではないだろう。彼らはいずれもまだ2008年のプランが確定していない。
ピケに関してはルノーでなくとも、どこかのチームからF1のグリッドに就けるだろうと考えられているが、3人のうち少なくともひとり、あるいはふたりは、まもなくチームから去ることになるかもしれない。
アロンソは2006年を最後にルノーからマクラーレンに移ったが、チーム代表ロン・デニスおよびチームメイトのルイス・ハミルトンとの間で何度となく対立を繰り返し、苦しいシーズンを送っていた。