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GP topic:アロンソ欠場をめぐる不穏な噂、FIAへの談判は事故後の対応への抗議か

2016年4月3日

 金曜日のフリー走行2回目、マクラーレンのピットウォールで激しいやりとりを行っていたフェルナンド・アロンソとロン・デニス。ふたりは金曜の走行が終わったあと、今度はコントロールタワーへ行き、約30分間にわたってレースディレクターのチャーリー・ホワイティングと緊急ミーティングを行った。その内容は既報のとおり、アロンソ欠場の判断を覆そうとするものだったと言われている。


 もしデニスが本当にアロンソ出場を懇願したのなら、アロンソの身体はレースに出場できる状態にあるということになる。それならば、なぜFIAはアロンソに欠場を言い渡したのか。憶測が憶測を呼び、バーレーンでは、さまざまな噂が飛び交っている。


 最も過激な説は、スペインのAS紙が報じた「アロンソはポーランド症候群に苦しんでいる」というものだ。ポーランド症候群は非常に稀な先天性の障害で、肺や乳房など身体の一部が欠損を含む不完全な状態で発育、形成される症状を含む。アロンソが、そんな症状に悩まされていたとは信じがたいが、デニスとアロンソと緊急ミーティングを行ったホワイティングは、会談の内容について「プライベートなことなので公表することはできない」と語ったため、あながち否定できない。


 ただし同じくスペインのマルカ紙は、ポーランド症候群と報じたAS紙の報道を一笑に付した。


「フェルナンドはクラッシュで肋骨をいくつか骨折した際に、肺に小さな気胸ができただけで、言われているようなポーランド症候群ではない」


 では、なぜ一度はFIAの決定を受け入れたアロンソが、デニスとともにコントロールタワーへ行ったのだろうか。マルカ紙は、こう推測する。


「FIAの決定には納得している。もしも今週末に再びクラッシュして、肋骨が肺に影響を及ぼすようなことがあればドライバー生命に支障をきたす可能性があるからね。今回の一件でフェルナンドが納得できなかったのは、事故直後のFIAの対応だった。FIAはアルバートパーク内のメディカルセンターでエコーを撮っただけで帰した。しかも、1回だけ。そのとき市内の病院へ搬送して精密検査を受けていれば、もう少し違う対応となって、万全な体制でバーレーンGPに備えることができていたかもしれない」


 マルカ紙の記者によれば、現在のアロンソの状況は「気胸も現在ほとんどなくなり、もうすぐトレーニングを再開できるだろう。中国GPでは再度メディカルチェックが必要になるが、おそらく問題はないはずだ」という。


 メディカルチェックもコントロールタワーでの会談も、密室で行われているため、真相はわからない。今回の欠場によって、アロンソの存在の大きさを再認識させられたことは間違いない。



(Text : Masahiro Owari)




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