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ウイリアムズ「ハースの手法はコンストラクターの地位を損なう」

2016年3月29日

 ウイリアムズのテクニカルディレクター、パット・シモンズが、フェラーリと広範な技術提携を結んでF1に参戦したハースの手法と、それを可能にしたルールのあり方は、F1にとって正しいことなのだろうかと疑問を呈した。

 開幕戦のオーストラリアGPでは、ロマン・グロージャンが6位フィニッシュを果たし、ハースは完全な新チームとしては2002年のトヨタ以来となるF1デビュー戦でのポイント獲得を達成した。ジーン・ハースのチームは、ルールによって自製を義務付けられていないコンポーネント(「ノン・リステッド・パーツ(=非指定部品)」と呼ばれる)のすべてをフェラーリから供給されているだけでなく、マラネロの風洞を利用する権利や、最新仕様のフェラーリ・エンジンも手にしている。

 チームが自製しなければならないリステッド・パーツ(指定部品)の数は、近年になってかなり減らされており、それが従来からのF1コンストラクターの地位を脅かしつつあるとシモンズは感じているようだ。

「純粋なコンストラクターであることの意義が、徐々に損なわれてきている」とシモンズは言う。
「あるいは、もはや完全に損なわれたと言いたい人もいるだろう。ハースの手法は彼らにとってはうまいやり方だったが、私はあれがF1の進むべき道なのかという疑問を感じる。ルール上は完全に合法とはいえ、F1は本当にあのような新チームを望んでいるだろうか? 私には迷わずイエスとは言えない」

「当初のリステッド・パーツのリストには相当数の部品が載っていて、チームの実際的な要求にかなうものだったと思う。たとえばギアボックスのように、コストがかかるのにパフォーマンスへの影響は大きくないコンポーネントの類であれば、(経済的な観点から)例外として他のチームに売ることを認めるという趣旨のルールだったんだ」

「ところが、その指定部品の数がずいぶん減らされ、一部の人はさらに削減することを求めている。私としては、F1はもっと本来のコンストラクターを重視するものであってほしい」

 またシモンズは、ハースのメルボルンでの成績が彼らに相応しいものだったと賞賛しつつ、伝統的なタイプのサーキットでも同様のパフォーマンスが見られるかどうかはわからないとも述べた。
「レース中のペースに関して、ハースがフィールド全体のなかでどのあたりに位置するかを正しく判断するには、もう少し様子を見る必要があると思う。もちろん、彼らにケチをつけるつもりはない。デビュー戦での6位は素晴らしい成績だ。ただ、(アルバートパークのようにオーバーテイクが難しいコースではなく)また別のタイプのサーキットであれば、(ニコ・ヒュルケンベルグの)フォース・インディアをあれほど長い間抑え続けることができただろうかと考えると、私には必ずしもそうとは思えない」

(Translation:Kenji Mizugaki)




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