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レッドブルF1代表優勝インタビュー(1):フェルスタッペンのチーム残留に自信。「勝利を望む彼が離れる理由が見つからない」

2019年7月30日

 2019年F1第11戦ドイツGP決勝で、レッドブル・ホンダとマックス・フェルスタッペンは今シーズン2勝目を飾った。ホンダF1にとってシーズン2勝は1992年以来、27年ぶりとなった。


 雨のレースとなったドイツGP。フェルスタッペンは2番グリッドからスタートだったが、スタートで出遅れてしまった。しかし、すぐにポジションを挽回する走りを見せ、ピットインのタイミングや、世界新記録となる『1.88秒』の素早いピットワークなどで首位に立ち見事な逆転勝利を挙げている。レース後、レッドブルF1代表のクリスチャン・ホーナーにインタビューを行った。
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――すごいレースでした。
レッドブル代表クリスチャン・ホーナー(以下、ホーナー代表):なんというレースだろう。まるで1993年のドニントン(イギリス・ドニントンパークで開催されたヨーロッパGP/雨が降ったり止んだりしたため、多くのドライバーが何度もピットインとピットアウトを繰り返すなか、アイルトン・セナが5回のピットストップで優勝)を彷彿とさせるすごいレースだった。

メルセデスの地元ドイツでレッドブル・ホンダは2勝目を達成した
メルセデスの地元ドイツでレッドブル・ホンダは2勝目を達成した


――スタートはヒヤッとしましたね。
ホーナー代表:スタートは最悪だった。少し問題があって、出遅れてしまった。おそらくマッピングの問題だったと思う。しかし、すぐにマックスがポジションを挽回して、メルセデス勢の後ろに戻って来てくれたので、その後のレースが組み立てやすくなった。


 スタートして、すぐにインターミディエイト(雨用と晴れ用の中間)タイヤに交換したんだが、路面の状況から摩耗が厳しくなることがわかっていたので、(バルテリ・)ボッタスを追いかけながらも、タイヤをうまくマネージングしていた。


――その後、25周目には、メルセデスに先んじてピットストップして、ソフトタイヤではなく、ミディアムタイヤに履き替えました。
ホーナー代表:あそこでソフトではなく、ミディアムにしたのは、あの後チェッカーフラッグまで、もし雨が降らなかった場合、ミディアムならチェッカーフラッグまで走りきれるからだ。その後、雨が強くなってマックス(・フェルスタッペン)がピットインしたが、メルセデスの2台がステイアウト(ピットインせずにコースにとどまる)したんだっけ?


――いいえ、フェルスタッペンがピットインときに(ルイス・)ハミルトンがクラッシュして、緊急ピットインしてノーズを交換。その翌周にボッタスがピットインして、フェルスタッペンがトップに立ちました。
ホーナー代表:そうだった(笑)。本当にいろんなことがありすぎて、いまでも頭が混乱している。この時点でまだ30周目なので、われわれはマックスはすでに3回もピットインしていたんだからね。いずれにしても、あそこでようやくトップに立ったけれど、残りは34周もあるから、気を引き締めていた。


 インターミディエイトでマックスは2番手のボッタスとのギャップを徐々に広げていたときに、セーフティカーが入ったよね。だれだっけ? ボッタスだったかな?(正しくはニコ・ヒュルケンベルグの)クラッシュによって、バーチャルセーフティカーが入った。そのため、われわれにとってはピットインしても後続車に逆転されない、いわゆる『フリーピットストップ』状態となったので、新しいインターミディエイトに履き替える決断をした。


 その後、雨が止んで路面がどんどん乾いていったので、ドライタイヤに交換するタイミングを他車の状況を見ながら考えていて、46周目にこの周回数なら最後までタイヤが持つと考えてソフトを選択して、見事優勝した。本当にいろんなことがありすぎて、スペクタルな一日だった。


クリスチャン・ホーナー、レッドブルチーム代表
クリスチャン・ホーナー、レッドブルチーム代表

――これでフェルスタッペンの残留に向けて、前進ですね。
ホーナー代表:今日、マックスは難しいコンディションのなか、レッドブル・ホンダのマシンに満足し、自信を持って走っていた。さらに彼は強い信頼関係を築いているレースエンジニアと最高の判断を選択し続けた。


 いまわれわれは実力で勝てるポジションにいる。勝利を望むマックスがリスクをとって、チームを離れる理由が見つからない。


――チームメイトのピエール・ガスリーは対照的な結果に終わりました。
ホーナー代表:スタートで出遅れて8番手までポジションを落としたあと、最初のピットストップで右リヤタイヤの交換に手間取り、さらにポジションを大きく失った(18番手まで後退)のが痛かった。


 それでも、彼は着実にポジションを上げて、18周目にポイント圏内まで挽回してくれた。最後のセーフティカー明けにセバスチャン(・ベッテル)を抜いたけれど、その後、ターン1でコースをはみ出して抜き返され、最終的に(アレクサンダー・)アルボンに追突した。


 土曜日の予選で素晴らしいパフォーマンスを披露し、今日は多くのポイントが取れるチャンスがあっただけに、ピエールにとってはフラストレーションがたまる一日となってしまったことだろう。


■レッドブルF1代表クリスチャン・ホーナー優勝インタビュー(2)につづく



(Masahiro Owari)




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