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トロロッソ・ホンダ密着F1:ハンガリーGPで6位入賞の分岐点となったガスリー抜群のスタート
2018年7月30日
F1ハンガリーGP決勝でトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーが6位に入賞した。本人にとっても、チームにとっても、第2戦バーレーンGPの4位に次ぐ好成績だ。また、2015年にF1に復帰したホンダが、前半戦で6位以上の好成績を2回獲得したのは、2016年マクラーレン・ホンダ時代のフェルナンド・アロンソ以来(第4戦ロシアGP6位、第6戦モナコGP5位)のことだった。
トロロッソ・ホンダは、前日のウエットコンディションでの予選に続いて、日曜日のドライコンディションとなったレースでも安定した速さを見せていた。
元々、ホンダにとってハンガロリンクは相性のいいサーキットだ。チームとして、1967年以来の優勝を飾ったのは、2006年のハンガリーGPだった。また15年に復帰してからも、不思議とこのハンガリーGPだけは好成績を挙げており、15年は5位、16年も7位、そして厳しいシーズンとなった17年でも6位と10位のダブル入賞を飾っていた。
ホンダとパートナーを組むトロロッソも、過去数年ハンガロリンクでは力強いレースを披露していた。新しいパワーユニットが導入された2014年は9位、以後15年4位、16年8位、17年7位と入賞を続けていきたのだ。
今回のガスリーの6位入賞で、ハンガリーGPにおける連続入賞をホンダもトロロッソもそれぞれ延ばした。
第6戦モナコGPの7位以来、2018年シーズン3度目となる入賞を果たしたガスリーは、今回の快走することができた最大の要因はスタートだったと話す。
「良いスタートを決めて、(カルロス・)サインツを抜けたのが大きかった。それで前がいなくなってオープンエアで自分のペースで走ることができて、タイヤも労わることができた」
ウルトラソフトでスタートしたにも関わらず、1回目のピットストップを32周目まで引っ張ることに成功したガスリーは、後半も集中力を切らさず、中団グループのライバルたちの追撃を許さなかった。
「レース後半にウイリアムズのマシンを追っていたら、ブルーフラッグが振られてビックリした。ドイツGPではウイリアムズとバトルしていて、上位勢に次々に周回遅れにされていたからね(笑)。今回はそのウイリアムズを周回遅れにしていたんだね」とガスリーは振り返る。
■8番手スタートのブレンドン・ハートレーはスタートで明暗
一方、ガスリーの真後ろの8番手からスタートしたチームメイトのブレンドン・ハートレーにとっても、スタートがポイント獲得へ向けた分岐点となった。
「ハートレーはスタートでソフトタイヤを履くルノーのサインツの後ろに回ってしまったのが痛かった。こちらはウルトラソフトを履いてスタートしていたので、もっと速いペースで走ることができたけれど、このサーキットはオーバーテイクが難しいので、抑えられてしまった」と田辺豊治ホンダF1テクニカルディレクターはレース後に語った。
ハートレーは、サインツをアンダーカットして早めにピットインしたが、アンダーカットは成功しなかった。逆にここでミディアムタイヤを履いたために、ソフトタイヤで1回目のピットストップを遅らせていたロマン・グロージャン(ハース)とマクラーレン勢2台にオーバーカットされてしまう。
レースはほとんどのドライバーが1ストップとなったため、抜きどころがないハンガロリンクでは、これ以上ポジションを上げることは難しく、ハートレーは惜しくも11位に終わり、チームとしてダブル入賞はならなかった。
ただし、2台そろって完走したいと語っていた田辺TDは「ダブル入賞はできませんでしたが、いま持っている力を出すことはできたと思います」と、ある程度、納得のいく表情だった。
「ここ数戦に比べると、いい走りができていた。これからデータを分析して、夏休み明けからは戦闘力を上げて戦えるように準備したい」
後半戦へ向けて、良い形で前半戦を締めくくったトロロッソ・ホンダだった。
(Masahiro Owari)
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 110 |
2位 | セルジオ・ペレス | 85 |
3位 | シャルル・ルクレール | 76 |
4位 | カルロス・サインツ | 69 |
5位 | ランド・ノリス | 58 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 38 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 33 |
8位 | フェルナンド・アロンソ | 31 |
9位 | ルイス・ハミルトン | 19 |
10位 | ランス・ストロール | 9 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 195 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 151 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 96 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 52 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 40 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 7 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 5 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 0 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 0 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第5戦 | 中国GP | 4/21 |
第6戦 | マイアミGP | 5/5 |
第7戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5/19 |
第8戦 | モナコGP | 5/26 |
第9戦 | カナダGP | 6/9 |