F1 Topic:2018年のF2昇格が確実視されていた福住仁嶺がシート喪失の危機
2017年10月31日
メキシコGPの土曜日、ホンダの山本雅史モータースポーツ部長がパドックに姿を見せた。最終戦アブダビGPまでF1には来ない予定だったはずが、突然の来訪。いったい何があったのか。
今季のGP3で現在選手権3位に付け、来季はF2選手権へのステップアップを目指す福住仁嶺選手のシート交渉が目的とのことだった。
福住選手はつい最近まで、松下信治選手が在籍していたARTへの加入がほぼ確実視されていた。チームとホンダで、基本的な合意ができていたという。ところがここに来て突然、その話は白紙になってしまった。チーム側はホンダからのメールに、返事さえ返さない状態のようだ。
ARTは現在、バーレーン王室が株式の大半を所有している。そして同王室は、マクラーレンの共同オーナーでもある。つまりARTは今後マクラーレンのジュニアチームとして、彼らの息の掛かったドライバーを育成する場となる。そこにホンダの入る隙はないということなのだろう。
福住選手は現在、F1に最も近い日本人ドライバーである。来季のF2で上位の成績を収めることができれば、これまでのポイントと合わせて、F1昇格に必要なスーパーライセンスを獲得できる。それを手に、2019年からF1デビューというのがホンダの描くシナリオだ。
それだけに来季は、競争力のあるチームで結果を残す必要がある。ところが頼りにしていたARTの突然の翻意で、別の可能性を探る必要が出て来た。それで急きょ、山本部長が遠征してきたというわけだ。
関係者との話し合いの結果、中堅チームとの交渉が何とかまとまりそうなのは喜ばしいことだ。しかし今回のシート探しに限らず、モータースポーツを取り巻く状況は一瞬にして激変する。ホンダはこれまでF1で何度か裏切られ、後手に回ってきた。それが今回のF2でも繰り返された形となったのは残念という他ない。
(Kunio Shibata)
関連ニュース
1位 | マックス・フェルスタッペン | 110 |
2位 | セルジオ・ペレス | 85 |
3位 | シャルル・ルクレール | 76 |
4位 | カルロス・サインツ | 69 |
5位 | ランド・ノリス | 58 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 38 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 33 |
8位 | フェルナンド・アロンソ | 31 |
9位 | ルイス・ハミルトン | 19 |
10位 | ランス・ストロール | 9 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 195 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 151 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 96 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 52 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 40 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 7 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 5 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 0 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 0 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第5戦 | 中国GP | 4/21 |
第6戦 | マイアミGP | 5/5 |
第7戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5/19 |
第8戦 | モナコGP | 5/26 |
第9戦 | カナダGP | 6/9 |