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毒舌パドック裏話 中国&バーレーンGP編:バーニーが去った後の“素晴らしき新世界”

2017年4月22日

 ちょっと毒舌なF1ジャーナリストがお届けするF1の裏話。中国&バーレーンGP編です。

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 シーン・ブラッチェスは、チェイス・ケアリー、ロス・ブラウンと共に現在のF1の現場を取り仕切る三羽烏のひとりだ。そのブラッチェスが、ガランとして全く人気(ひとけ)のない上海のパドックを眺めた時の表情は、ちょっとした見ものだった。実際、それは囚人たちが運動の時間を終えて、独房に戻された後の刑務所の中庭を思わせた。

 だが、いまやマーケティングの最高責任者となった彼の一声によって、パドッククラブのゲストは全員が土曜の夜にパドックを散策できることになった。パスカーレ・ラトゥネドゥが厳しく治安を維持していた、バーニー時代のパドックに慣れきった守旧派の人々は、我が目が信じられないといった面持ちだった。

 だが、私は賛成だ。パドックは賑やかな方がいい。ゲストたちは予期しなかった幸運に驚き、F1の有名人と一緒にセルフィーを撮ろうとパドック中を駆けずり回った。もっとも、上海のだだっ広くて入り組んだパドックでは、お目当ての人物を探し当てるのはほとんど不可能だったのだが。

 チームもまた、バーニーなら決して許さなかったようなことでも、自由にやって構わないことに気付き始めた。たとえば、ガレージ、ホスピタリティの舞台裏、あるいはドライバーが着替えや出走前の身支度をする個室に至るまで、どこでビデオの撮影をしようと咎められることはない。まさに「素晴らしき新世界」だ。ただ、ルイス・ハミルトンがバーレーンでの予選ラップのビデオをSNSに投稿したのは、さすがにやりすぎと見なされ、すぐに削除するよう命じられた。

 中国で優勝したハミルトンは、上海で過ごした週末に心から満足し、勝利を祝って漢字のタトゥーを入れた。私としては、施術の前に彼が中国人なり日本人なり、漢字の読める人にチェックしてもらっていることを祈りたい。というのも、イギリス人の若者が「強さと力」とか、そんな意味の漢字のタトゥーを入れたつもりが、全然違う滑稽な意味を持つ字を彫られて、赤っ恥をかく例はあとを絶たないからだ。


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