ルノーF1は、「エキサイティングな」アップデートの第一弾を第3戦バーレーンGPに導入する計画であることを明かした。今後、R.S.17は毎戦ポイントを狙えるようになると、ルノーは自信を見せている。

　2017年開幕戦のオーストラリアGPをルノーは厳しい状況で終えた。ジョリオン・パーマーは金曜のフリー走行でクラッシュし、ニコ・ヒュルケンベルグは決勝で11位とポイントに届かなかった。

　チームとしてはもっと良いスタートを切りたかったところだが、ルノーF1のマネジングディレクター、シリル・アビテブールは、シーズン序盤の段階でアップデートが予定されていることもあり、R.S.17には大きなポテンシャルがあると考えている。

「我々のチームは今まさに成長の途上にあるし、これからさらに良くなる」とアビテブールは語った。

「直接のライバルであるトロロッソやフォース・インディアは、（オーストラリアでは）我々より上位にいたが、それでも今、何もしていないわけではない。彼らもアップデートを持ち込んでくるだろう」

「だからどのチームが一番大きなアップグレードを持ち込むのか、興味深いところだ」

「我々にポテンシャルがあるのは明らかだ。今、作業が進行中であり、非常にエキサイティングなものだ」

「進行中のものをマシンに搭載すれば、容易にポイント圏内に入れるだろう」

　そのアップデートはいつ導入するのかと聞かれたアビテブールは、こう答えた。 「第3戦以降に導入していく予定だ。アップデートを入れるたびにラップタイムの向上がもたらされるだろう」

「もちろん、（アップデートを予定しているのが）我々だけでないことは分かっている。今年は非常に競争が激しいシーズンになるだろう。困難で過酷なシーズンとなる。だからこそ、すべてをうまく進めて、前進していく必要があるのだ」

「それは我々にとっても、フェラーリやメルセデス、レッドブルにとっても同じことだ」

　開幕戦から学んだのは、走行時間を失い出遅れるような事態は避けなければならないということだと、アビテブールは認めた。

　ルノーは、冬季テスト中の周回数では10チーム中8番目と、十分な走行ができなかった上に、開幕戦では金曜にパーマーがクラッシュを喫し、さらに走行時間を失った。

「彼を責めるつもりは全くないが、率直に言って、ジョー（パーマー）がコースオフしたところからすべてが始まった」とアビテブール。

「それによってマシンを一台失った。それがどういうことかというと、自分たちのパフォーマンスに関するデータを得る能力の50パーセントを失ったということだ。燃料をたくさん積んだ状態での走行、少ない状態での走行に関するデータだ」

「タイヤが新しくなっただけに、そういった走行は非常に重要だ」

「冬季テストでの合計走行距離は、他のほとんどのチームより短かかった。その状態でシーズンに臨み、そのつけを払っているのだ」

「一台のマシンが準備作業に貢献できなかったということ、ライバルたちより走行距離が短かったことの代償を払っている」　

「悔しいことだが、自分たちの責任だ。自分たちで取り戻していかなければならない」

この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています

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