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不満の声にピレリも困惑、“グリップしない”新型タイヤの今季投入を断念

2016年9月17日

 ピレリは、今季中に新設計のタイヤを投入するという計画を、ひとまず断念したことを明らかにした。このタイヤを実際に試したチームから受け取ったデータを分析した結果、データに一貫性がないことがわかったからだ。


 ピレリは、縁石などによる外部からの衝撃に強い設計のソフトコンパウンドタイヤを開発し、スパとモンツァで各ドライバーに供給してテストを行っていた。同社のレーシングマネージャー、マリオ・イゾラによると、その際に一部のチームから「グリップしない」との不満の声が上がったことに困惑させられたという。コンパウンドそのものは、従来のタイヤと「まったく同じもの」だったからだ。


 こうした結果を受けて、彼らはこの新型タイヤを次のマレーシアGPから導入するという計画をあきらめ、デビューを2017年に延期することを決めた。イゾラは次のように語っている。
「すべてのデータを分析したところ、残念なことに、チーム間での一貫性がない部分が見られた。つまり、すべてのチームから同じ傾向のフィードバックが得られなかったということだ。そのため、今年はこの新型タイヤを投入しないことを決めた」


「現行の仕様でも安全であることは、ここであらためて明言しておきたい」
 ピレリは、この開発を継続する意向で、今後テストカーで使用される2017年仕様のタイヤには、開発の成果を盛り込んでいくという。


「このプロトタイプのコンセプトは、2017年のタイヤに取り入れていくべきものと考えている。コンセプトそのものを放棄したわけではない。このアイデアは、新規定車両のワイドなタイヤの試作品で、引き続き試していく」


「チームからテレメトリーデータの提供を受け、ドライバーからのフィードバックもあるので、(なぜ一貫性がなかったのか)精査する必要がある。ご存知のように、(スパとモンツァでは)このプロトタイプを現行仕様のソフトと直接的に比較対照したわけではないので、一部のケースでは正しくテストされていない可能性がある」


「今後は2017年仕様のタイヤで、厳密な比較テストを行いたい。つまり、同じコースコンディションで、燃料の搭載量やセットアップも同じに揃えた上で、同じ周回数を走らせて、ベースタイヤとプロトタイプを比較したいということだ」


「そのように適正な比較をしないと、タイヤのパフォーマンスを正確には理解できない」



(Translation:Kenji Mizugaki)

この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています




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