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【F1アメリカGPの焦点】“最高の出来”に達した今季のハミルトン。自らの進化をオースティンでも証明

2019年11月6日

「レースの前にはこれまでのオースティンのスタート映像をすべて見直して、スタート直後にどの位置にマシンを運ぶべきか研究した。でも、僕が見据えていたのはトップのポジションだけだ。3番手を走行していた時にも、ブルーのマシン(2番手のマックス・フェルスタッペン)のことは見ていなかった。僕が見ていたのはトップのバルテリ(ボッタス)だけだった」

 メルセデスが2台に予定していたのは1ストップ作戦。しかし、2ストップ作戦を確信していたレッドブルが13周目という早い段階でフェルスタッペンのタイヤ交換を遂行すると、ボッタスはアンダーカットを阻むため14周目にピットインすることが必要になった。

 ボッタスがピットアウトしてきたのは、首位に立ったハミルトンの15秒後方。しかし2ストップ作戦に切り換えたボッタスは、その間隔を13秒、11秒、9秒……と、どんどん詰めていく。ボノがハミルトンにピットインを促したのはボッタスが2秒後方に迫った頃。しかしハミルトンは即座には従わず、わずかにペースを上げ、24周目のバックストレートでボッタスが前に出るまでステイアウトした──スタート時から使っているミディアムは、速くはなかった。しかし前が開けた状態で走行できる間は総体的に計算するとロスが小さい。そこで我慢することによって、長い第2スティントの負担を少しでも軽減しようと努めたのだ。

 24周終了時点でピットインしたハミルトンは、26周目に1分38秒台のファステストラップを記録する。しかしボノが伝えたのは、「1ストップ作戦を成功させるにはギリギリ」という事実。「ターゲットタイムを教えて」とたずねるハミルトンに対して、ボノは「このラップタイムは優勝争いができることを示している。でも、レース終盤にはタイヤが必要だよ」と伝えた。

XPB Images

 勝ってタイトルを決めたい気持ちは、エンジニアもチームも全員が分かっている。同時に、32周を走らなければならないハードタイヤが、レース終盤に力尽きる可能性は十分にある。いずれにしてもタイトル獲得はほぼ確実。ハミルトンにとって大切なのは“堂々と”タイトルを決めることで、チームにとってそれは必ずしも劇的な勝利を意味してはいなかった。決して、消極的な意味ではない。ボノもチームも、難しい1ストップ作戦を成功させ、今シーズンのハミルトンの強さを象徴するレースを望んでいたのだ。



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