伝統の名コース、シルバーストンと鈴鹿の予選タイムバトル【今宮純のザ・ショウダウン】
2017年7月26日
シルバーストンの“3勝2敗”だ。とはいえこうして比べると、鈴鹿PPタイムがかなり接近しているのが分かる。コース条件など差異があるけれど、夏のイギリスGPと秋の日本GP予選タイムバトルの“指標”として、参考に値するのではないだろうか。
10月7日、鈴鹿の予選で06年 M.シューマッハの記録が破られるのは必至。1分28秒台前半、いや27秒台突入か、いやいや26秒台までいってしまうのか。そこで気になるのが現役のPPキング、ハミルトンがまだ鈴鹿で一度も獲得していない事実。昨年フリー走行でも1セッションもトップに立てず、PPゼロのジンクスをずっと続けたままなのだ。
まったく別の比較・対決(?)、日英屈指のサーキットはいい勝負。
【1:歴史】
これは1950年5月13日、最初のF1チャンピオンシップ舞台となったシルバーストンにかなわない。鈴鹿最初の4輪レース「第1回日本GP」は63年5月3〜4日、F1日本GPは24年後の87年11月1日。それから今年が29回目、シルバーストンは今年が51回目だった(他の英国内サーキット開催17回)。
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【2:観客動員】
昔はいい勝負というか鈴鹿がまさっていた年もある。06年決勝日16万1000人、これは14年イギリスGP14万人を凌駕。しかし近年は負けが続いている……。
【3:セレブ&VIPゲスト】
伝統イベントがかもしだす独特な雰囲気に鈴鹿は及ばない。以前には元総理大臣経験者がおふたりがパドックに見えたことがあるが、インターナショナル・スターや俳優、シンガー、アスリートがグリッドにひしめく賑わいにはちょっと……。
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【4:ホテル環境】
これは鈴鹿が圧勝。シルバーストン・ビレッジに高層シティホテルは無く、B&Bくらい。我々は近隣の町に点在する小ホテルを確保するのがやっと。鈴鹿の周辺には白子や平田町、亀山や四日市にはビジネスホテルが林立している。
【5:飲食グルメ】
言うまでもないだろう。シルバーストン近辺に名店レストランは無いも同然。もちろん24時間営業コンビニなど存在しない。深夜残業の後、我々は夜食難民化してしまう。
【6:アクセス(トラフィック)】
鈴鹿周辺の道路整備は進み、90年代前後に起きた渋滞は緩和された。東京から新東名を使えばドア・トゥ―・ドアで4時間、ドライバーたちが好む新幹線の各駅はファン交流の場に。渋滞が名物のシルバーストンでは交通整理する警官が道を知らないので参ったことも。
最後にレーシングコースとして比べると引き分け。見どころコーナー、マゴッツ&ベケッツ&チャペルに鈴鹿のS字は匹敵、高速コプスの迫力に迫る130R、ほかにも全域でF1パフォーマンスを堪能可能だ。
鈴鹿がテクニカルと言われるのは52mの高低差があるからで、シルバーストンもフラットのようでいて実は高低差11.3M、そこに風が舞うから難易度が高まる。最後に加えるとコースマーシャル皆さんのレベル、てきぱきと動くベテランぞろいでシルバーストンも鈴鹿も甲乙つけがたい。イギリスまで行かずともクラシックGPにひたれる鈴鹿、30年目の秋を迎える。
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※中国GP終了時点
1位 | マックス・フェルスタッペン | 110 |
2位 | セルジオ・ペレス | 85 |
3位 | シャルル・ルクレール | 76 |
4位 | カルロス・サインツ | 69 |
5位 | ランド・ノリス | 58 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 38 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 33 |
8位 | フェルナンド・アロンソ | 31 |
9位 | ルイス・ハミルトン | 19 |
10位 | ランス・ストロール | 9 |
※中国GP終了時点
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 195 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 151 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 96 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 52 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 40 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 7 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 5 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 0 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 0 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
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