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「レースを盛り上げるためのF1ルールが多重クラッシュを引き起こした」との批判にFIAレースディレクターが不快感

2020年9月16日

 2020年F1第9戦トスカーナGP決勝でセーフティカー後のリスタートで起きた多重クラッシュに関し、レースを盛り上げようとしてルールを作った結果、ドライバーが危険にさらされることになったとの批判がなされた。しかしそれに対しFIAレースディレクターのマイケル・マシが、強く反論した。


 ムジェロ・サーキットでの決勝レースで、1周目にマックス・フェルスタッペンとピエール・ガスリーをリタイアに追い込む多重クラッシュが発生、早々にセーフティカー導入となった。


 先頭を走るバルテリ・ボッタスがペースをコントロールし、リスタート。その際、ピットストレートにいた複数のドライバーたちによる玉突き事故が発生し、ニコラス・ラティフィ、ケビン・マグヌッセン、アントニオ・ジョビナッツィ、カルロス・サインツJr.がリタイアしなければならなくなった。

2020年F1第9戦トスカーナGP クラッシュしたケビン・マグヌッセン(ハース)とカルロス・サインツJr.(マクラーレン)
2020年F1第9戦トスカーナGP クラッシュしたケビン・マグヌッセン(ハース)とカルロス・サインツJr.(マクラーレン)

 後に、レース再開を合図するセーフティカーのライト消灯が遅かったとの指摘がなされた。ルイス・ハミルトンは、セーフティカーのライト消灯のタイミングがクラッシュの原因の一部だと示唆している。


「これは絶対に(先頭を走っていた)バルテリの責任などではないよ。意志決定者たちの責任だ。彼らは当然レースを盛り上げようとしていたわけだけれど、今日はそれがドライバーたちをリスクにさらすことにつながってしまったんだ。彼らはやり方を再考する必要があると思う」


「彼らはセーフティカーのライトを消すタイミングを本当にぎりぎりまで遅らせてきた。けれど、コース上でポジション争いをしているのは僕たちだ」


 ボッタスは、レース再開に備えるなかでペースを過度に遅らせたわけではなく、あくまでもセーフティカーのライトを合図にしたと話している。


「先頭に立っていれば、自分のチャンスを最大限生かそうと考えるのは当然だし、それを責められる理由はないはずだ。誰だって、自分たちに必要なことはすべてやれるべきだよ。僕はレース再開までのあいだ、ペースは一定に保っていた」


「そうだ、僕のスタートは遅かったけれど、レースはコントロールラインから再開する。それより手前からじゃない」


「ただ、セーフティカーをどう動かすのかを決めるのがFIAなのかFOMなのか、僕には分からないけれど、レースをより面白くするためにライト消灯を遅らせようとしているんだと思う。それで再開前の時点でギャップをつくってコーナーを立ち上がるようにはいかないんだ」

■「FIAにとって安全性が最優先事項」とレースディレクター、マシが強調

 しかし、FIAがレースに活気を与えようとするあまり安全性を損ねているとするメルセデスのドライバーたちの主張は、マシにとって受け入れがたいもののようだ。


「まったく違う。FIAの観点からは、安全性こそが最優先事項だ。それしかないし、付け加えることはない」とマシは語った。


「FIAのレースディレクターとセーフティデリゲートとして、スポーツの誠実さと安全性を担保するという私の役割ははっきりしている。それを疑う者がいるとするならば、私個人としては非常に不愉快だ」


「彼らはどんな批判をしても構わないが、ライトが消灯された箇所からコントロールラインまでの距離という観点で見た場合、他の多くのコースより長いということはなくても、大幅に異なるわけではなかった」とマシは付け加えた。


「セーフティカーのライトは適切な箇所で消灯される。そしてセーフティカーはピットレーンへ入る」


「F1には世界最高のドライバーたちが20名いる。そして、この少し前に行われたF3でも、このジュニアカテゴリーに属しているドライバーたちがF1で起きたのとよく似たリスタートを行ったが、何のインシデントも発生しなかったし、非常にうまく走行していた」

2020年F1第9戦トスカーナGP セーフティカーがバルテリ・ボッタス(メルセデス)らを先導して走行
2020年F1第9戦トスカーナGP セーフティカーがバルテリ・ボッタス(メルセデス)らを先導して走行

「セーフティカーのリスタートに関するルールを見直す必要はないと思っている」とマシは続けた。


「結局大事な点は、ドライバー全員が金曜日夜のミーティングで明確な忠告を受けているということだ。彼らが覚えておくべき重要事項はふたつあった。ひとつは、ピット入口のセーフティカーラインよりも手前でセーフティカーを追い越してはいけないということ。ふたつ目は、このコース特有といえるが、オーバーテイクができるコントロールラインはピットレーン出口の近くに設けられているということだ」


「とりたてて珍しいことではない。コントロールラインに向けて長い距離を走るバクーのような、似たケースはある。そこで先頭を走るドライバーは当然全体のペースを支配する権限を持っているので、後続のマシンによるスリップストリームの利用を避けるためにスピードをかなり落としていた」



この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



(autosport web)




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