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F1 Topic:ハミルトンの決勝4番グリッドはなぜ?スターティンググリッドをめぐる混乱

2019年6月30日

 F1第9戦オーストリアGPの予選後、パドックとメディアセンターが日曜日のレースのスターティンググリッドに関する解釈で、いつになく混乱した状況となった。


 原因を作ったひとりが、ルイス・ハミルトン(メルセデス)だ。予選Q1でキミ・ライコネン(アルファロメオ)のアタックを妨害したとして、レーススチュワード(審議委員)が3番手降格処分を科したからだ。


 通常であれば、ハミルトンの予選順位は2番手だったから、ペナルティで3番手降格すれば、5番手からスタートすることになる。


 ところが今回のオーストリアGPではほかにもグリッド降格のペナルティを受けていたドライバーが複数いたため、混乱した。そのひとりが予選を5番手で終えていたケビン・マグヌッセン(ハース)だった。マグヌッセンのペナルティはフリー走行3回目で発覚したギヤボックストラブルによる交換だったため、ハミルトンの降格よりも先に5番手降格となり、10番手となる。


 問題はその次の処理だ。


 予選6番手だったランド・ノリス(マクラーレン)がマグヌッセンのいなくなった5番手に繰り上がった後でハミルトンが3番手降格となれば、ノリスのポジションはまた1つ上がって4番手となり、ハミルトンは5番手となる。ハミルトンのペナルティが決定した後、メディアがメルセデスの広報に問い合わせると、メルセデスの広報も「FIAの正式な決定を待つまでわからないが、おそらく5番手になると思う」と回答している。


 ところが、FIAが土曜日の夜に発表した暫定スターティンググリッドは、ハミルトンが4番手でノリスが5番手だった。


 これにはメルセデスの広報も思わず、「ボーナスだ」とメディア向けのSNSにメッセージを発したほどだった。


 なぜ、このような決定になったのか。メディアとFIAの間で作られているSNSのグループ内でも問い合わせが相次いだが、いまのところ明確な説明はない。ただし、その中のあるメディアが興味深い意見を披露していたので、紹介したい。


 今回はほかにも複数のペナルティが出ているが、すべてを説明すると話が長くなるので、ハミルトンとマグヌッセンの件のみについて説明する。


(1) まずマグヌッセンを5番手降格にする。その暫定順位は以下の通り(グリッド降格したドライバーの枠を、降格ペナルティを受けた全ドライバーの処理が終わるまで、空けておいているところがポイント)。
1番手 ルクレール
2番手 ハミルトン
3番手 フェルスタッペン
4番手 ボッタス
5番手
6番手 ノリス
7番手 ライコネン
8番手 ジョビナッツィ
9番手 ガスリー
10番手 ベッテル
  マグヌッセン


(2) 次にハミルトンを3番手降格にする。その暫定順位は以下の通り。
1番手 ルクレール
2番手
3番手 フェルスタッペン
4番手 ボッタス
5番手 ハミルトン
6番手 ノリス
7番手 ライコネン
8番手 ジョビナッツィ
9番手 ガスリー
10番手 ベッテル
  マグヌッセン


(3) 最後に空いたポジションを埋めるように下から詰める。その暫定順位は以下の通り。
1番手 ルクレール
2番手 フェルスタッペン
3番手 ボッタス
4番手 ハミルトン
5番手 ノリス
6番手 ライコネン
7番手 ジョビナッツィ
8番手 ガスリー
9番手 ベッテル
10番手 マグヌッセン


 もちろん、これはあるメディアの個人的な考えで、FIAの正式な回答ではない。しかも、メディアセンターの中には、このFIAが発表した暫定グリッドが正しくないと信じていない者も少なくない。


 果たして、ハミルトンは4番手からスタートできるのかどうか――メルセデスの開幕9連勝に関わるだけに、レース前に発表されるFIAの最終スターティンググリッド発表に注目したい。


2019年F1第9戦オーストリアGP決勝暫定グリッド

PosNo.DriverTeam
116C.ルクレールフェラーリ
233M.フェルスタッペンレッドブル・ホンダ
377V.ボッタスメルセデス
444L.ハミルトンメルセデス
54L.ノリスマクラーレン
67K.ライコネンアルファロメオ
799A.ジョビナッツィアルファロメオ
810P.ガスリーレッドブル・ホンダ
95S.ベッテルフェラーリ
1020K.マグヌッセンハース
118R.グロージャンハース
123D.リカルドルノー
1311S.ペレスレーシングポイント
1418L.ストロールレーシングポイント
1527N.ヒュルケンベルグルノー
1626D.クビアトトロロッソ・ホンダ
1788R.クビサウイリアムズ
1863G.ラッセルウイリアムズ
1923A.アルボントロロッソ・ホンダ
2055C.サインツJr.マクラーレン


(Masahiro Owari)




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