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ピエール・ガスリーインタビュー:スランプともどかしさに悩むも「挑戦を重ねることが、僕をさらに強くする」

2019年6月28日

 レッドブル・ホンダのピエール・ガスリーが、スランプにあえいでいる。前戦フランスGPでは11位チェッカーという結果以上に、中団グループにもついて行けなかったパフォーマンスの低さに批判が集まった。そのため、またシーズン途中での更迭論が出て来たが、本人はもちろん完全否定。「これから必ず巻き返していく」と、力強く語っていた。


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──フランスGPの週末を、改めて総括して下さい。
ピエール・ガスリー(以下、ガスリー):満足できる結果じゃなかった。内容も含めてね。パフォーマンスが不足していることは明らかだし、パズルの足りない部分を今週末はすべてはめ込みたいと思っている。


──フランスGPではマックス・フェルスタッペンに比べて、いつも以上にペースが遅かった。マシンに何か問題があるのではと、ヘルムート・マルコ博士は示唆していました。その理由は解明されましたか?
ガスリー:ある程度はね。今週末はおそらく、大丈夫なはずだよ。


──クルマに何か変更を加えるのか、あるいはセッティング変更で何とかなるレベルなのでしょうか?
ガスリー:詳細を話すつもりはないけど、フルにポテンシャルを発揮できる方向で進めているよ。


──レッドブルはドライバーの能力に疑いを持つと、交代させることを躊躇しないチームです。かつてのダニール・クビアトと同じ処遇を受けるのではないかと、不安には思っていないですか?
ガスリー:そんな気持ちは、全然ないね。クルマに問題があることは、みんなわかっている。僕はレーシングドライバーだ。このクルマを少しでも速く走らせたいと、誰よりも強く願っている。でもそれがなかなかできなくて、本当にもどかしいよ。


──今季のレッドブルのマシンで一番の問題点は何ですか?
ガスリー:サーキットによって、パフォーマンスレベルが安定しないことだね。週末によってはメルセデスとフェラーリの2強の間に割って入れるほど速いのに、フランスGPのように苦戦を強いられることもある。その理由はいろいろだけど、とにかくコース特性の違いで、安定したパフォーマンスが発揮できない。そこを1日も早く、何とかしないと。


──あなた自身も、開幕以降いろいろなトライをしていますか?
ガスリー:もちろん。レッドブルのマシン特性に合わせるようにドライビングスタイルを変更して、クルマのアップデートと相まって、着実に戦闘力は上がっていたんだ。でも先週のフランスGPでは、それが一気に元に戻ってしまったというか。


──今年のレッドブルはフロントウィングに一番の問題があるようですが、実際にコーナーの進入などでフロントは安定しないですか?
ガスリー:あらゆる部分で不安定さを感じている。全体のパッケージとしては、2018年の方がはるかに優れていた。だからこそ今年のホンダより非力だったはずのルノーでも、4勝挙げられたわけだし。


──今季はかなり苦戦が続いていますが、自信が揺らぐようなことはないですか?
ガスリー:戦いが簡単なものではないだろうということは、最初から覚悟していた。世界最高のドライバーたちが、世界最高技術のマシンでしのぎを削るカテゴリーなんだからね。何かひとつでも足りないものがあれば、あっという間に戦闘力を失っていく。さらに言うなら、たとえ自分たちが100%の力を発揮できたとしても、それだけで勝てるほどこの世界は甘くはない。とにかく今は少しずつ、前に進んで行くしかないよ。


──ここまでの半年で、ポジティブな部分を探すとしたらどこですか?
ガスリー:苦しい状況でこそ、学ぶことは多い。日々それを実感しているよ。そして挑戦を重ねることが、自分を強くしていることもね。このトンネルを抜けたときには、必ず、もっと完成されたドライバーになっていると信じているよ。


ピエール・ガスリーの表情に、力強さと余裕が少し戻って来たような気がしないでもない。
ピエール・ガスリーの表情に、力強さと余裕が少し戻って来たような気がしないでもない。


(Kunio Shibata)




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