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F1 Topic:ホンダ復調の影に、F1復帰当時からの激務を乗り越えたベテランの支え

2018年4月26日

 第2戦バーレーンGPで復帰後、最高位となる4位を獲得したホンダ。開幕戦ではMGU-Hにトラブルを発生させたものの、トロロッソともに地に足をつけた戦いを演じている。


 その要因のひとつが、F1に携わっているスタッフの再編だ。


 例えば、これまでフェルナンド・アロンソを担当してきたPUのパフォーマンスエンジニアは森秀臣だった。第3期F1活動でもデータエンジニアとして活躍した森は、ホンダが13年にF1復帰を発表すると、その年の12月に量産のハイブリッドエンジンの制御などの開発を行う部署から、F1のプロジェクトへ移動。現場スタッフとして復帰への準備を行なった。

2017年までPUのパフォーマンスエンジニアを務めていたホンダF1の森秀臣

 しかし、7年間のブランクは想像以上に長かった。
「大変だったのは、参戦するために組織を立ち上げ、現場でのインフラを構築して、プロジェクトを軌道に乗せることでした。08年にホンダが撤退して15年に復活するまでの7年間でF1は大きく変わっていました」と森は語る。


 そんな中で迎えた14年のシーズン終了後のテストは、地獄のような日々となった。
「アブダビでのテスト前にシルバーストンでシェイクダウンを行う予定だったんですが、なんとかマシンが動いたものの、満足な走行ができず、収穫はゼロでした」


 その直後に始まったアブダビ合同テストは、さらに厳しい現実が待っていた。
「前日の準備日も含めて、3日間、ずっと徹夜で仕事していました」という森は、テスト最終日には疲労がピークに達し、サーキットで仮眠したほどだった。


 しかし、現場でのこのような対応が一緒に仕事をしていたマクラーレンのスタッフやドライバーからの信頼を得る結果に結びつく。


「苦しい状況でもアロンソをはじめマクラーレンのスタッフが自分を信頼して、きちんとコミュニケーションをとってくれました。成績よりも、そういう人間関係をきちんと築くことができたことは良い思い出でもあるし、財産となっています」(森)


 後任の湊谷圭祐エンジニアに対しても、「ホンダだけでF1をやっているわけではないので、一緒に仕事している相手との信頼関係を作ってほしい。失敗しないことよりも、時には自分を信じてもらうために失敗したことをさらけ出す勇気も大切。そうやって腹を割って話せる関係を築くことで、判断が難しい状況で出した指示に対して『あいつが言うのなら、やってやろう』と従ってくれる」と、森はエールを贈る。


 現場での担当は外れた森だが、今後もイギリス・ミルトン・キーンズにあるHRD MKから後方支援する。森のような経験豊富なベテランが、きちんとサポートする役に回るようになったホンダ。組織の層は確実に厚くなっている。



(Masahiro Owari)




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