キミ・ライコネンは、今週末のヨーロッパGPでもフェラーリが“とてもコンペティティブ”だろうと予想している。F2007は、先週のスパ・テストで“さらによくなった”感じがしたということだ。
ライコネンはベルギーGPの舞台となるスパでテスト最終日に走行し、トップタイムをマークした。前日には僚友のフェリペ・マッサがトップタイムを記録しており、フェラーリは2日連続で首位に立っている。
「マシンは、シルバーストンよりもさらによくなったような感じがしたよ。レースごとに、毎回僕らは改善している」とライコネン。
「僕らはプログラムのほとんどを完了した。スパ−フランコルシャンでは、常に天候を考慮に入れなくちゃならないけれどね。ニュルブルクリンクは、ベルギーとはまったく違ったコースだけど、それでも僕らはとてもコンペティティブになるだろう」
ライコネンは、フランスとイギリスで連続優勝して、次のニュルブルクリンクに臨むことになるが、その好調にもかかわらず、週末の見通しに関しては慎重になっている。特に、過去を振り返ってみると、彼は長年にわたって、ドイツでは運に恵まれていないからだ。
「ドイツはどうなるか分からない。これまでのF1生活でずっと、僕はドイツで運に恵まれたことがないんだ。ニュルブルクリンクとホッケンハイムで、僕はいつもコンペティティブなのに、いつも何かが起こって勝利を邪魔するんだよ」と彼は続けた。
「フェラーリでのドイツ初挑戦で、状況を変えられることを期待しよう」
では、3連勝の可能性はどうだろうか?
「今は何も予想したくないよ。まずコースに出て、ベストを尽くさなくちゃならない。そうしたら、レースで優勝できる力があるかどうかが分かるだろう」と彼は続けた。
「今季これまで、優勝しているのは2チームだけだ。シーズンの残りも、同じようになるだろうと思う」
「ドイツでフェラーリのためにレースができて嬉しい。過去には、ドイツではミハエル(シューマッハー)がほとんど無敵のように感じられたものだ。僕らが何をしても、赤いマシンが最初にゴールするように思われていたんだ。今度は、僕が同じようにする番だよ」
「シーズン後半に入ろうとしているので、プレッシャーが必然的に高まってくる。僕らはライバルとの差を縮めなくちゃならないが、まだ時間はたっぷり残っている。ゆっくりでも確実に、毎レース毎レース、僕らは追いついて行かなくちゃならない。それを日曜のニュルブルクリンクで開始するよ」