ホンダのルーベンス・バリチェロとジェンソン・バトンは、今週末のヨーロッパGPの舞台、ニュルブルクリンクに対して抱いている感触は違っているものの、このコースがチャレンジングだという点では意見が一致している。
バリチェロは12回の出走の中で、5年前フェラーリ時代に獲得した勝利の他に4度表彰台に上っており、入賞は10回記録している。今年ホンダは苦戦しているものの、彼は今回も過去の華々しい戦績に並ぶような結果を出したいと考えている。
「ニュルブルクリンクはドライバーにとってチャレンジングなサーキットだ。僕にとっては特に楽しいコースだね」とバリチェロ。
「2002年、ここでのグランプリで優勝したので、ここに戻ってきてレースができるのはいつも嬉しい」
「コースレイアウトが好きなんだ。すごい高速コーナーがいくつかあるし、アンジュレーションも面白い。マシンが最近改善されたので、僕らは入賞を狙えそうなところまできている。いいレースができるといいね」
バトンも2004年のニュルブルクリンクでBARホンダで3位を獲得、表彰台を経験しているが、7回の出場の中で、入賞はその他に2回しかない。
「モーターレーシングの素晴らしい歴史がある場所だが、正直言うと、F1カレンダーの中で一番好きなコースとはいえない」とバトンは認める。
「かなりトリッキーなコースで、スタートラインから1コーナーまでは特にすごい。各マシンが一気になだれこむから、冷静な判断力を保ち、自分のポジションをキープして、できるだけいい形でコーナーを抜けなければならない。とはいえ、1コーナーでは周りのマシンがスライドしてまっすぐ行ってしまうことがよくあるので、オーバーテイクのチャンスが最も高い場所のひとつだ。ラップ終盤のシケイン進入でもオーバーテイクは可能だよ」
「ニュルブルクリンクでクイックラップを成功させるために重要なのは、ターン1へのアプローチを完璧にすることだ。ブレーキングのタイミングを間違うと、ラップ全体をダメにしかねない。テクニカルな面で一番大変なのは、キャンバーの変化にうまく対応できるマシンを作ることだね。オフキャンバーのコーナーがたくさんあるので、コーナー進入で正しいラインをとることが大事だ」