BMWザウバーのニック・ハイドフェルドは、来週の日曜日に行われるニュルブルクリンクでのヨーロッパGPでいい結果を得たいと心より願っている。というのもその地は彼の母国であり、ミハエル・シューマッハーが引退して初めてのドイツでのレースとなるからである。
昨年までドイツのファンにとっては、ミハエル・シューマッハーの勝利がほとんど保証されていたようなものであった。今、彼らにとっての希望は、ドライバーに限って言えばそれはハイドフェルドであり、ウイリアムズのニコ・ロズベルグであり、トヨタのラルフ・シューマッハーであり、そしてスパイカーのエイドリアン・スーティルである。
そういった理由もあり、ハイドフェルドは地元ファンの期待に応えたいと考えている。ハイドフェルドは先月のカナダGPで2位に入るなど、現在ドライバーズ選手権で33ポイントを獲得しており、彼がこの地で期待に応えられる要素は十分にある。
ハイドフェルドは、ヨーロッパGPの予選結果で、イギリスGPの時よりも上位に就くことができれば、『ビッグ・ポイント』を獲得できるチャンスは十分にあると考えている。
「ニュルブルクリンクでのレースをすごく楽しみにしているよ。いつもすごくたくさんのファンが来てくれる場所だからね。今年はこれまでいい結果を出せているし、さらにいい結果を出せるだろうと思っているんだ」
「ニュルブルクリンクに向けての準備は十分できていると思っている。パフォーマンスに関する僕らのポテンシャルがいいモチベーションになっているんだ。これまでポイント争いができているし、いい位置に就けているから、自然と楽しくなってきているんだ。(9番手スタートだった)シルバーストンの時よりもいい位置からスタートできれば、またいいレースができると思うよ」
ハイドフェルドは5月に、ニュルブルクリンクの旧コース、20.8kmのノルドシュライフェをBMWザウバーF1.06で3周している。彼はいまだにその時の体験を楽しそうに話し、特にその時訪れていた彼のファンからの応援を喜んでいる。
「4月末にノルドシュライフェをF1マシンでドライブした時の雰囲気は本当にファンタスティックだった。そういうサポートを得られるのは本当に素晴らしいこと。それに多くの関係者もニュルブルクリンクに来てくれるだろうしね」