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英国人ライターによる2020年F1カレンダー予想:開幕はフランス? 17戦を6月末から12月半ばに開催か
2020年3月19日
イギリス出身のF1ジャーナリスト、クリス・メッドランドが、2020年F1カレンダーを予想した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、最初の4戦はすでに中止・延期が決まっている。果たして今シーズンの開幕はいつで、どのようなスケジュール変更が行われるだろうか?
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プレシーズンテストの取材を終え、通常どおり開幕戦オーストラリアの舞台メルボルンにも行ったというのに、2020年のシーズンがいつ始まるのか、現時点では全く分からない。なんとおかしな状況だろう。
ぎりぎりになって開幕戦中止が決まり、最初の4戦は予定された日程では行われないことが確定した。FIAとF1は、13日の声明では、開幕は5月末になる見通しだと述べていた。しかしそうだとすれば、5月前半に行われる予定のオランダ、スペインはどうなるのか。5月末とはいえモナコも危ないだろう。
2020年最初のグランプリはいつ開催されるのだろうか? 現時点で最も可能性が高いシナリオでは、6月26〜28日のフランスGPが“開幕戦”になるものと、私は予想している。ロジスティクス面を考えると、この時期にヨーロッパでシーズンが始まると考えるのが最も合理的なのだ。
その理由を説明しよう。問題となるのはイギリスだ。多くのF1チームが本拠を置くイギリスは、医療崩壊を防ぐために新型コロナウイルス感染のピークを遅らせる方針のようだ。その場合、深刻な状況が長期的に続き、ピークが訪れるのは12週間以上先になる可能性がある。それはちょうどアゼルバイジャンGP(6月5〜7日)とカナダGP(6月12〜14日)の時期にあたる。
さらに、フライアウェイ戦のためのロジスティクスのプロセスは非常に早くスタートする。イギリスにおける新型肺炎流行の状況を考えると、アゼルバイジャンGPとカナダGPに間に合う時期に手続きを進めるのは難しいと考える。
だが、6月末のフランスは、ヨーロッパであり、開催にこぎ着けるのが比較的容易なのではないだろうか。
■5戦が中止と予想。夏に3連戦の過密スケジュールも?
フランスGPが“開幕戦”になると想定すると、それ以前に開催される予定だったグランプリを7月以降に組み込まなければならなくなる。9戦すべては困難だろうが、いくつかをカレンダーに復帰させることは可能だと思う。
まず、延期不可能なグランプリはどこなのかを見ていこう。オーストラリアは、サーキットの設置に非常に時間がかかる。おそらく今年中に開催するのは不可能であると思われる。ベトナムは今年初めてのグランプリであり、スケジュールを変更して行うのはリスクが高い。
カナダは天候の関係で夏に開催する必要があるので、予定変更は無理だろう。スペインは今年1年の契約であり、もし2021年の開催が確約されれば、中止を受け入れるのではないだろうか。
バクーはストリートサーキットであり、パーマネントコースほど柔軟な対応はできないため、急なスケジュール変更は難しい。そういった理由でこの5戦は中止されると予想する。
サマーブレイクが春に移動されたため、8月にグランプリを開催することが可能になった。ハンガリー(7月31日〜8月2日)の後にモナコ、オランダを組み込むことができるかもしれない。それによってオランダ、ベルギー(8月28〜30日)、イタリア(9月4〜6日)が3週連続開催となってしまうかもしれないが、地理的に考えて、ロジスティクス面で大きな問題はなさそうだ。
シンガポールからブラジルまでのフライアウェイには日程変更はないだろう。しかし最終戦アブダビは12月半ばに移動され、ブラジルとの間に中国、バーレーンを組み込むのがよいのではなかろうか。
まとめると、私の予測では、2020年F1シーズンには17戦が開催され、開幕戦は6月28日のフランス、最終戦は12月13日のアブダビとなり、夏に3連戦が組み込まれる。もしかすると、モナコが開催できずに16戦になり、3連戦はなくなるかもしれない。
より過密なスケジュールが組まれるため、グランプリは2デー開催になるかもしれない。土曜にプラクティスと予選、日曜に決勝を行うという案について、F1のモータースポーツ担当マネージングディレクターのロス・ブラウンは言及している。
史上最多22戦が開催されるはずだったシーズンが予定より短いものになるのは間違いない。今年は未曽有の出来事に見舞われた。他のスポーツ同様、2021年にはF1が通常どおりのシーズンを送れることを祈る。
■2020年F1カレンダー予想(3月18日時点)
Round | Date | Grand Prix |
---|---|---|
1 | 6月28日 | フランス |
2 | 7月5日 | オーストリア |
3 | 7月19日 | イギリス |
4 | 8月2日 | ハンガリー |
5 | 8月9日 | モナコ |
6 | 8月23日 | オランダ |
7 | 8月30日 | ベルギー |
8 | 9月6日 | イタリア |
9 | 9月20日 | シンガポール |
10 | 9月27日 | ロシア |
11 | 10月11日 | 日本 |
12 | 10月25日 | アメリカ |
13 | 11月1日 | メキシコ |
14 | 11月15日 | ブラジル |
15 | 11月22日 | 中国 |
16 | 12月6日 | バーレーン |
17 | 12月13日 | アブダビ |
■著者:クリス・メッドランド。イギリス出身のF1ジャーナリスト。ESPN、Crash.net、F1iなどを経て、現在RACERと契約。formula1.comでの仕事も行っている。
(Text:Chris Medland)
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 110 |
2位 | セルジオ・ペレス | 85 |
3位 | シャルル・ルクレール | 76 |
4位 | カルロス・サインツ | 69 |
5位 | ランド・ノリス | 58 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 38 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 33 |
8位 | フェルナンド・アロンソ | 31 |
9位 | ルイス・ハミルトン | 19 |
10位 | ランス・ストロール | 9 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 195 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 151 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 96 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 52 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 40 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 7 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 5 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 0 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 0 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第6戦 | マイアミGP | 5/5 |
第7戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5/19 |
第8戦 | モナコGP | 5/26 |
第9戦 | カナダGP | 6/9 |
第10戦 | スペインGP | 6/23 |