最新記事
- グランプリのうわさ話:アストンマーティンの...
- フェラーリF1の精密なレプリカステアリングが...
- 【全ドライバー独自採点&ベスト5/F1第7戦】...
- 反射神経と瞬間的な判断が求められるイモラの...
- F1タイGP開催を目指すセター首相がイモラを訪...
- ウイリアムズF1、モナコ用スペシャルカラーの...
- F1第7戦技術解説:フェラーリのアップデート...
- 2024年F1第8戦モナコGP TV放送&タイムスケ...
- 中国GP以降伸び悩むセルジオ・ペレス。契約更...
- ニューウェイのマネージメントを務めるジョー...
- マクラーレン、『キング・オブ・モナコ』のセ...
- 上位勢のギャップが消えつつあることは「F1に...
【津川哲夫の私的F1メカ】ハイテクだけじゃない今年の進化。このキャンバー角にホッとする
2017年12月19日
2017年のシーズンも終わりを告げた。今シーズンはテクニカルレギュレーションが大幅に変更され、ワイドタイヤ、ワイドフロア、ワイドフロントウイング、ロー&ワイドリヤウイングなどなど、F1マシンの見た目は昔ながらの低く、幅広いスタイルへと大きく変化した。
そのなかでも今シーズン、マシン開発の部分で活発だったのは、フロアフロント空間をはじめとしたエアロ開発だ。開発の自由度が増し、フロントウイングにその後端部、そしてマシン後部でもシャークフィンやTウイング等、エアロダイナミクスに起因した外装に多くの個性が際立ち、我々メディア、そして観るものを楽しませてくれた。
エアロ領域で見た目の華々しい変化があったが、その一方、エアロの変化に比例するくらい、陰の部分ではメカニカル・エンジニアリングの開発も猛烈に行われていた。
ワイドになったタイヤとマシン全幅の空力の大きな変化によって、メカニカルグリップをどう稼ぎ、そして無駄なくハイレベルで効果を発揮させるか。その開発はシーズンを通して行われてきた。その熾烈な開発の一旦が分かるのが、この写真だ。写真はトロロッソのフロントタイヤ。偶然、ステアリングを左に切った状態で馬に乗っていた。
この写真で注目すべきは、タイヤの内側上方に観えるアッパーアームのピックアップポイント・・・ではなく、タイヤのキャンバー角だ。ステアリングは大きく切られているので、タイトコーナーでのコーナー外側のタイヤがコーナリング中にこれほど大きなネガティブキャンバーが付けられていることがわかる。
定常でのキャンバー角はピレリによって規制されているが、これは規定角度を超えていると推測される。もちろん、これはレギュレーション違反ではなく、キャスターアクションやステアリング・ジオメトリーの変化によって発生する当然の事例なのだが、何より、その変化の大きさに驚かされる。
今シーズン、油圧で四輪を制御するFRICが実質禁止になるなど、サスペンションからハイテクが締め出されはしたが、この写真によって基礎となるメカニカル・エンジニアリングが高度に進歩し、開発が進められていることが理解できた。
首を傾げたくなるような今年のエアロで食傷気味な機械オタクのお腹に、柔らかく暖かいスープを飲ませてもらったような・・・実に基本的なメカニカルな開発を見て、ホッとした瞬間であった。
(Tetsuo Tsugawa)
関連ニュース
5/24(金) | フリー走行1回目 | 20:30〜21:30 |
フリー走行2回目 | 24:00〜25:00 | |
5/25(土) | フリー走行3回目 | 19:30〜20:30 |
予選 | 23:00〜 | |
5/26(日) | 決勝 | 22:00〜 |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 161 |
2位 | シャルル・ルクレール | 113 |
3位 | セルジオ・ペレス | 107 |
4位 | ランド・ノリス | 101 |
5位 | カルロス・サインツ | 93 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 53 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 44 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 35 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 33 |
10位 | 角田裕毅 | 15 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 268 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 212 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 154 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 79 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 44 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 20 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 7 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 1 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 0 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |