ザウバーF1代表、マグヌッセンにペナルティを与えないFIAに不満。ルール明確化を求める考え
2017年3月28日
ザウバーF1チームの代表であるモニシャ・カルテンボーンは、接触によってマーカス・エリクソンのレースを妨害したハースのケビン・マグヌッセンが、なぜペナルティを受けなかったのか理解できないと話している。
マグヌッセンは、レース1周目のターン3で右側からエリクソンを追い抜こうとした際に縁石にヒット。コーナーの進入角度が予想外に深くなってしまい、左前輪をザウバーのマシンのサイドポット後部に接触させている。
スピンの末にグラベルまでコースアウトしたエリクソンは、レースに復帰したもののダメージに苦しめられ、事故が原因のハイドロ系トラブルによりリタイアを余儀なくされた。マグヌッセンも後に、サスペンショントラブルの疑いでリタイアしている。
今季からFIAは、ドライバーにペナルティを課す際の規則を「完全に、または主に非がある」場合に限定するよう変更しており、カルテンボーンは明らかにマグヌッセンのミスだったと語っている。
「FIAがこの件でリアクションを起こさなかったことが理解できません。彼らはルールを明確にして、本当にドライバーに非がある場合にペナルティを課すことにした。今回のシチュエーションはとても明白だったのに、他に何を考える余地があるというのでしょう」
カルテンボーンは判断基準に関する話し合いが、中国GPで行われる可能性があることを示唆。事故が1周目に発生したものであることは、ペナルティ免除の理由にならないと主張する。このことがルールの明確化につながるだろうかと聞かれ、以下のように答えた。
「そうですね。次回のマネージャーミーティングなりで、話し合うことになると思います。(1周目の事故だからといって)違う決定を下すべきではない。そのことについては考えたくもありません。(他のケースとの)大きな違いなどありませんでした。決定は異なるものになるべきではありません」
マグヌッセンはリアエンドの違和感がアンダーステアにつながり、事故に至ったと説明している。ハースはチームメイトのロマン・グロージャンも水漏れが原因でリタイアしているが、マグヌッセンはマシンパフォーマンスの高さを喜んでいる。
「エリクソンがアウト側にいたとき、アンダーステアが出て彼のサイドにぶつけてしまった。不運なことだった。僕はフロントウイングを失い、マシンにも少しダメージを負った」
「フロントウイングを交換した後は、マシンの感触をつかみ、より順応するために長いテストセッションを走ることになった。フィーリングは良く、マシンは速い。それは今週末に得られた、本当に良い収穫だった」
(Translation:Akane Kofuji)
この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています
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