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F1アブダビGP決勝:王者ハミルトンが貫禄の勝利。2位のフェルスタッペンは選手権3位で終える
2019年12月2日
12月1日現地時間午後5時10分、最終戦アブダビGPの決勝が行なわれ、メルセデスのルイス・ハミルトンがポール・トゥ・ウィンを飾った。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは2位表彰台、アレクサンダー・アルボンは6位入賞となっている。
日中はこの週末一番の暑さとなったが、決勝を迎える頃には陽が傾き、気温は26度、路面温度は30度まで下がった。
予選2番手のバルテリ・ボッタス(メルセデス)はパワーユニット(PU/エンジン)交換によるペナルティで最後尾グリッドに降格。代わってフェルスタッペンが2番グリッドからスタートすることとなった。
ソフトタイヤのデグラデーションが大きくなることが予想される中、Q3に進んだ中でメルセデスAMGの2台、レッドブルの2台、シャルル・ルクレール(フェラーリ)はミディアムタイヤスタートでそれ以外はソフト。予選11番手以下でも大半がミディアムを選び、ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)とウイリアムズ勢がハード、アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)だけがソフトを選んだ。
ルクレールは決勝前に抽出された燃料サンプルが当初提出したものと成分が大きく異なっており、審議の対象となる可能性が高い中でのレーススタートとなった。
上位勢は無難なスタートを切りグリッド順のままターン1を通過したが、フェルスタッペンはペースが上がらず1本目のバックストレートで早くもルクレールに捕らえられて3番手に後退する。さらにセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)からもプレッシャーを受けるがなんとかこれは抑え込んだ。
後方ではターン1でランス・ストロール(レーシングポイント)に左リヤを接触されリヤが流れたピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)がイン側にいたセルジオ・ペレス(レーシングポイント)に接触してフロントウイングを失い、最後尾まで後退した上にピットストップを余儀なくされ、ハードタイヤに交換して最後まで走り切る戦略に切り替えた。
レースは3周目を迎えても技術的問題のためDRSが使用できない状態が続き、追い抜きが難しいため各車の膠着状態が続く。最後尾スタートのボッタスは3周目の時点で14番手まで挽回してきたが、後方からの追い上げを必要とする彼にとっては好ましい状況ではない。それでもボッタスは次々と前走車を抜いていく。
首位ハミルトンは2番手ルクレールを0.5秒ずつ引き離していき、3番手フェルスタッペンはそこからさらに2秒、4番手ベッテルは2.5秒、5番手アルボンは4.5秒差で走行する。6番手ランド・ノリス(マクラーレン)、7番手カルロス・サインツJr.(マクラーレン)、8番手ダニエル・リカルド(ルノー)、9番手ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)、10番手ケビン・マグヌッセン(ハース)という上位勢で、クビアトは15番手を走行する。
8周目には早くもソフトスタート勢のノリスとジョビナッツィがピットインし、ハードタイヤに交換。ライバルたちはすぐには反応せず、11周目まで引っ張ってリカルドがピットインしハードに交換。

しかしノリスの前に出ることはできず、12周目にピットインしたサインツはリカルドの前でコースに戻ったものの直後のバックストレートでオーバーテイクされた。しかしサインツはリカルドを抜き返し、ノリス、サインツ、リカルドの順でロマン・グロージャン(ハース)に抑え込まれ、ソフトタイヤのまま引っ張り続けるヒュルケンベルグに対して苦戦を強いられる。
12周目にルクレールが上位勢で最初にピットインし、フェラーリはベッテルも同じ周にピットインさせ間髪をおかずダブルストップを行なう。しかしベッテルの停止位置が少し右側にずれたためか、左前後輪とも交換完了が遅れて6.9秒を要してしまった。しかし翌13周目にピットインしたアルボンはベッテルを逆転することができなかった。
15周目にはボッタスはヒュルケンベルグの背後5番手まで上がってきたが、ストレートが伸びるルノーをなかなか抜けず、後方にはタイヤ交換を終えたベッテルとアルボンが迫る。ボッタスは18周目にやっとヒュルケンベルグを抜いて4番手に上がり、マクラーレン勢も同じく18周目にグロージャンを抜いて本来のペースを取り戻した。
ヒュルケンベルグはここでピットインし、マクラーレン勢逆転はならなかったがリカルドの前で戻りオーバーカットを成功させたかたちになった。ヒュルケンベルグはさらに前のサインツをDRSで抜いてノリスの背後に迫り実質的な中団グループ最上位を狙う。
17周目あたりからDRSはようやく問題が解決し使用が可能に。
20周目を過ぎたあたりからリヤタイヤのタレを訴え始めていたフェルスタッペンは25周目にピットイン。12.5秒前方を走っていたハミルトンは翌26周目にピットインし余裕を持ってフェルスタッペンとルクレールの前でコースに復帰する。一方のフェルスタッペンはコーナー出口でのラグを感じており、チーム側もセッティング変更で対応しようとするがなかなか完全にクリアにはならない。
ボッタスは29周目にピットインしこれで上位勢は全車がピットストップを終えて首位ハミルトン、2番手ルクレールは11秒差、3番手フェルスタッペンはそこから1.5秒、4番手ベッテルはそこから21秒、5番手アルボンはベッテルの3秒後方、ボッタスはそこから12秒後方という上位勢の位置関係となった。
32周目のバックストレートでフェルスタッペンはルクレールを捕らえてターン8でパス。バックストレート2本目でルクレールがDRSを使って再びフェルスタッペンに襲いかかりターン11でアウト側から並びかけるが、曲がりきれずランオフエリアに逃れ、2番手はフェルスタッペンのものとなった。
その20秒後方では4番手ベッテルの後方にアルボンが迫り、ボッタスも一気に差を詰めてきてアルボンを抜き去った。
コース上の純粋な速さで歯が立たないフェラーリ勢は38周目にまたしても2台ともにピットインし、ルクレールはソフト、ベッテルはミディアムに交換し攻めの戦略に切り替える。
37周目にはスタートからミディアムで引っ張り続けてきたペレスがピットイン、ハードに交換してリカルドの前10番手。残るクビアトはハードタイヤで走ってきただけにすぐにはピットインをせず、40周目まで引っ張ってミディアムに履き替えリカルドの後方12番手でコースに戻った。
そして41周目にサインツがピットインしたのをきっかけにリカルドも42周目に2回目のピットインを行ない、サインツはミディアム、リカルドはソフトに交換してラストスパートをかける。
これで7番手ノリス、8番手ヒュルケンベルグの後方は9番手ペレス、10番手クビアトとなる。さらにペレスは45周目のターン8でDRSを使ってヒュルケンベルグを抜き中団グループ最上位へと迫っていく。
クビアトもフレッシュなタイヤの威力を使い46周目にヒュルケンベルグを抜いて9番手へ。ノリス対ペレスの中団最上位争いは熾烈を極めるが、タイヤが厳しいノリスも最大限のプッシュして必死にポジションを守る。
50周目を迎える頃にはルクレールのソフトタイヤがタレてペースが大きく落ち、4番手ボッタスが一気に後方に迫る。54周目にはベッテルがアルボンを捕らえてパスし5番手へ。
ハミルトンは最初から最後まで全く隙のない走りでレースを支配し、トップでチェッカードフラッグを受け今季11勝目を挙げた。フェルスタッペンは16.772秒差の2位、そしてルクレールは最後までボッタスを抑え切って0.944秒差で3位でチェッカーを受けた。4位ボッタス、5位ベッテル、6位アルボンという上位勢。
中団グループではペレスがノリスを抜き去り最上位の7位でフィニッシュし、8位ノリス、クビアトは9位、最終ラップにヒュルケンベルグを抜いたサインツが10位、リカルドが11位、ヒュルケンベルグはF1最後のレースを12位で終えた。
(Mineoki Yoneya)
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1位 | ルイス・ハミルトン | 347 |
2位 | バルテリ・ボッタス | 223 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 214 |
4位 | セルジオ・ペレス | 125 |
5位 | ダニエル・リカルド | 119 |
6位 | カルロス・サインツJr. | 105 |
7位 | アレクサンダー・アルボン | 105 |
8位 | シャルル・ルクレール | 98 |
9位 | ランド・ノリス | 97 |
10位 | ピエール・ガスリー | 75 |

1位 | メルセデス | 573 |
2位 | レッドブル・ホンダ | 319 |
3位 | マクラーレン | 202 |
4位 | レーシングポイント | 195 |
5位 | ルノー | 181 |
6位 | フェラーリ | 131 |
7位 | アルファタウリ・ホンダ | 107 |
8位 | アルファロメオ | 8 |
9位 | ハース | 3 |
10位 | ウイリアムズ | 0 |

第13戦 | エミリア・ロマーニャGP | 11/1 |
第14戦 | トルコGP | 11/15 |
第15戦 | バーレーンGP | 11/29 |
第16戦 | サクヒールGP | 12/6 |
第17戦 | アブダビGP | 12/13 |

