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ホンダ甘口コラム アメリカGP編:コンマ1秒以上の改善

2015年10月30日

 復活したマクラーレン・ホンダの活躍を甘口&辛口のふたつの視点からそれぞれ評価する連載コラム。レースごとに、週末のマクラーレン・ホンダのコース内外の活躍を批評します。今回はジェンソン・バトンが6位に入った第16戦アメリカGPを、ふたつの視点でジャッジ。

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xpb

甘口編
コンマ1秒以上の改善


 復帰したばかりのホンダにとって、今シーズンはウインターテストを行ったバルセロナ以外はどのサーキットも走行データがない、ぶっつけ本番のコースとなる。今回、アメリカGPが開催されたサーキット・オブ・ジ・アメリカズも、そうである。したがって、ホンダにとっては、金曜日のフリー走行でしっかりと走り込みを行って、予選とレースに向けていかにパワーユニットのセッティング調整を行うかが鍵となる。

 ところが、アメリカGPは北米の観測史上最強と言われたハリケーン「パトリシア」の接近の影響で、金曜日のフリー走行1回目はウエットコンディション。午後の2回目のフリー走行は中止となった。土曜日もフリー走行3回目は引き続きウエットコンディションとなり、予選は日曜日に順延。ホンダはまったくドライコンディションでの走行データがないまま、天候回復が予想される日曜日のレースに臨まなくてはならなかった。

 日曜日のレースはウエットコンディションでスタートし、その後、路面が徐々に乾いていくという難しいコンディション。苦戦が予想されたが、ホンダは経験豊富なドライバーの頑張りもあって、レース中盤にはジェンソン・バトンが5番手、フェルナンド・アロンソが6番手を走行し、マクラーレン・ホンダとして、今シーズン最高位でフィニッシュする可能もあった。

 しかし、その後、バトンはタイヤのグレイニングに苦しんで予定外のピットストップを行ったために7位でフィニッシュ。バトンがピットインして代わりに5番手に浮上したアロンソも、直後にパワーユニットの燃料系のデータに不具合が発生して出力がダウンするというトラブルに見舞われて次々とオーバーテイクを許し、入賞圏外へと沈んでしまった。

 トラブルが起きたことは今後の課題だとして、荒れた天候となったアメリカGPでここまで戦えたことは、正直、望外の結果だった。じつは今年のF1は日本GPから3戦連続して、金曜日はウエットコンディションとなっていたが、日本GP、ロシアGP、そして今回のアメリカGPと走行データがほとんどない中でも、ホンダがレースへ向けたセットアップを向上させていることが確認できたことがアメリカGPの収穫のひとつだった。

 もうひとつ、ホンダにとってアメリカGPの収穫は、アロンソだけが使用したトークンを利用した改良型ICEが搭載されたステップ4と呼ばれるパワーユニットのパフォーマンスである。レース後、アロンソは「改善されたのは、せいぜいコンマ1秒程度」と、地元スペインのテレビ局に語ったらしいが、データ的にはそれ以上のパフォーマンスをサーキット・オブ・ジ・アメリカズで披露していた。

 アロンソのファステストラップは1分44秒323で全体の11番手に終わったが、これはパワーユニットにトラブルが出ていたレース後半の53周目に記録されていたもの。さらにこのときアロンソが履いていたタイヤは26周目にタイヤを交換した後、27周ロングランしていたもの。44周目にタイヤを履いた後の50周目にバトンが叩き出したファステストラップが1分43秒026で全体の8番手だった。両者がほぼ同じ条件で走っていた42周目のタイムではアロンソのほうがコンマ3秒、バトンよりも早かったことを考えるとアロンソには全体の6番手以上となる1分42台を叩き出せる潜在能力があったことになる。

 つまり、コンマ1秒以上の改善があったことは間違いない。あとはアメリカGPで出た不具合が、深刻でないことを祈るばかりだ。

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