最新記事
- 時間との戦いの中でシャシーを修理するウイリ...
- ホンダ、2026年F1参戦に向けた新たなパワーユ...
- 【全ドライバー独自採点&ベスト5/F1第3戦】...
- マクラーレン代表、2位を失ったのは戦略が原...
- フェラーリF1は予選もレースペースも改善「マ...
- アストンマーティン、アロンソの20秒ペナルテ...
- リカルド、ポジティブな姿勢を崩さず「自分と...
- 実力を発揮できなかったレッドブルと“強み”を...
- 2025年のラインアップを決めるのに時間をかけ...
- 「フェラーリとマクラーレンは一歩先を進んで...
- 2024年F1第3戦オーストラリアGP決勝トップ10...
- 2024年F1第3戦オーストラリアGP決勝トップ10...
ホンダ甘口コラム ロシアGP編:新たなホンダ・ミュージックに期待
2015年10月18日
復活したマクラーレン・ホンダの活躍を甘口&辛口のふたつの視点からそれぞれ評価する連載コラム。レースごとに、週末のマクラーレン・ホンダのコース内外の活躍を批評します。今回は5戦ぶりのポイント獲得となった第15戦ロシアGPを、ふたつの視点でジャッジ。
----------------------------------
xpb
甘口編
新たなホンダ・ミュージックに期待
ロシアGPでホンダは残っていた4トークンを使用した改良型パワーユニットを投入した。今シーズン、ホンダは9つのトークン使用が許され、6月上旬のカナダGPで2トークンを使用して、ターボチャージャーとMGU-Hを改良。ところが、この改良型パワーユニットは週末トラブルに悩まされることになった。
次にホンダがトークンを使用してきたのが、8月下旬の第11戦ベルギーGP。このときは3トークンを使用して、今度はICE(エンジン本体)をアップデートしてきた。そして、今回もホンダは4トークンをすべてICEの改良に使用。ロシアGPで改良型パワーユニットをただひとり走らせたアロンソは「問題なく走らせることができたことが最大の収穫」と語った。なぜなら、限られたトークンを使用して、せっかくパワーユニットを改良しても、実際に走らせてみたらトラブルを起こすようでは、トークンだけでなく、時間の無駄にもなる。ホンダはベルギーGPで投入した改良型ICEを搭載したパワーユニットにも、問題を起こしていない。つまり、ICEの開発に関しては、順調に進んでいると見ていいだろう。
もうひとつ、今回のICEの改良に関しては、興味深い情報がある。それはエキゾーストノート(排気音)がこれまでと変わったと言われていることだ。トークンを使用した10基目のICEは金曜日のフリー走行1回目に使用した後、今後のグランプリを見据えてストックへ回されて、フリー走行2回目以降、ソチ・オートドロームのコースを走ることはなかった。フリー走行1回目にピットレーンおよびコースサイドでの取材をしていなかった筆者は、残念ながら新しくなったホンダのエキゾーストノートを直に聞くことはなかったが、聞いた者によれば、「ほかのパワーユニットの音に近づいた」という。
これまでホンダのエキゾーストノートは低音で、独特の響きが特徴的だった。今回、新井総責任者も「排気系と燃焼系を改善してきた」と語っているように、排気系を改良することで、燃焼効率を改善してきた可能性は高い。現在のF1のパワーユニットは、1レースで100kgしか燃料を使用できないため、燃焼効率の改善は馬力アップと同意義となす。さらに今回改良したICEがレースでもしっかりと完走して結果を残せば、ベルギーGP、ロシアGPと続けてきたホンダのICEの開発は間違っていないことになり、来シーズンへ向けたICEの開発にも期待が持てることになる。
その改良型ICEが次に登場するのは、マクラーレン・ホンダのマシンパッケージに合っていると思われるサーキット・オフ・ジ・アメリカで開催されるアメリカGPか、インテルラゴスで行われるブラジルGPになるだろう。またロシアGPでは製造が間に合わなかったバトン用の改良型ICEは、おそらくマシンパッケージ的に厳しいと予想されるメキシコGPのフリー走行で走らせてペナルティを消化した後、ストックに回されてブラジルGP以降のレースに投入されるものと考えられる。
アメリカGPとブラジルGPで、ホンダがどのパワーユニットを走らせるのか。そして、そのパワーユニットがどんなパフォーマンスを披露するのか。新しいホンダ・ミュージックを楽しみにアメリカ大陸ラウンドへ向かいたい。
(尾張正博)
辛口編
わずかな運でも大歓迎
----------------------------------
xpb
甘口編
新たなホンダ・ミュージックに期待
ロシアGPでホンダは残っていた4トークンを使用した改良型パワーユニットを投入した。今シーズン、ホンダは9つのトークン使用が許され、6月上旬のカナダGPで2トークンを使用して、ターボチャージャーとMGU-Hを改良。ところが、この改良型パワーユニットは週末トラブルに悩まされることになった。
次にホンダがトークンを使用してきたのが、8月下旬の第11戦ベルギーGP。このときは3トークンを使用して、今度はICE(エンジン本体)をアップデートしてきた。そして、今回もホンダは4トークンをすべてICEの改良に使用。ロシアGPで改良型パワーユニットをただひとり走らせたアロンソは「問題なく走らせることができたことが最大の収穫」と語った。なぜなら、限られたトークンを使用して、せっかくパワーユニットを改良しても、実際に走らせてみたらトラブルを起こすようでは、トークンだけでなく、時間の無駄にもなる。ホンダはベルギーGPで投入した改良型ICEを搭載したパワーユニットにも、問題を起こしていない。つまり、ICEの開発に関しては、順調に進んでいると見ていいだろう。
もうひとつ、今回のICEの改良に関しては、興味深い情報がある。それはエキゾーストノート(排気音)がこれまでと変わったと言われていることだ。トークンを使用した10基目のICEは金曜日のフリー走行1回目に使用した後、今後のグランプリを見据えてストックへ回されて、フリー走行2回目以降、ソチ・オートドロームのコースを走ることはなかった。フリー走行1回目にピットレーンおよびコースサイドでの取材をしていなかった筆者は、残念ながら新しくなったホンダのエキゾーストノートを直に聞くことはなかったが、聞いた者によれば、「ほかのパワーユニットの音に近づいた」という。
これまでホンダのエキゾーストノートは低音で、独特の響きが特徴的だった。今回、新井総責任者も「排気系と燃焼系を改善してきた」と語っているように、排気系を改良することで、燃焼効率を改善してきた可能性は高い。現在のF1のパワーユニットは、1レースで100kgしか燃料を使用できないため、燃焼効率の改善は馬力アップと同意義となす。さらに今回改良したICEがレースでもしっかりと完走して結果を残せば、ベルギーGP、ロシアGPと続けてきたホンダのICEの開発は間違っていないことになり、来シーズンへ向けたICEの開発にも期待が持てることになる。
その改良型ICEが次に登場するのは、マクラーレン・ホンダのマシンパッケージに合っていると思われるサーキット・オフ・ジ・アメリカで開催されるアメリカGPか、インテルラゴスで行われるブラジルGPになるだろう。またロシアGPでは製造が間に合わなかったバトン用の改良型ICEは、おそらくマシンパッケージ的に厳しいと予想されるメキシコGPのフリー走行で走らせてペナルティを消化した後、ストックに回されてブラジルGP以降のレースに投入されるものと考えられる。
アメリカGPとブラジルGPで、ホンダがどのパワーユニットを走らせるのか。そして、そのパワーユニットがどんなパフォーマンスを披露するのか。新しいホンダ・ミュージックを楽しみにアメリカ大陸ラウンドへ向かいたい。
(尾張正博)
辛口編
わずかな運でも大歓迎
…記事の続きは会員登録後閲覧できます。
※こちらの記事は一般&プレミアム会員専用のコンテンツとなります。
一般+プレミアム会員一括登録
※会員登録後、本文記事が表示されない場合、ページの更新をお試しください。
一般+プレミアム会員一括登録
※会員登録後、本文記事が表示されない場合、ページの更新をお試しください。
関連ニュース
3/22(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
3/23(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
3/24(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
※オーストラリアGP終了時点
1位 | マックス・フェルスタッペン | 51 |
2位 | シャルル・ルクレール | 47 |
3位 | セルジオ・ペレス | 46 |
4位 | カルロス・サインツ | 40 |
5位 | オスカー・ピアストリ | 28 |
6位 | ランド・ノリス | 27 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 18 |
8位 | フェルナンド・アロンソ | 16 |
9位 | ランス・ストロール | 9 |
10位 | ルイス・ハミルトン | 8 |
※オーストラリアGP終了時点
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 97 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 93 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 55 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 26 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 25 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 6 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 4 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 0 |
9位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 0 |
2024年F1カレンダー
第3戦 | オーストラリアGP | 3/24 |
第4戦 | 日本GP | 4/7 |
第5戦 | 中国GP | 4/21 |
第6戦 | マイアミGP | 5/5 |
第7戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5/19 |