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「可夢偉の言い訳しない態度と努力は立派」英誌評:スペインGP

2014年5月17日

Sutton

 英AUTOSPORTが2014年スペインGPを戦った22人のドライバーを10点満点で評価した。今回最高得点10点を唯一獲得したのは、ポール・トゥ・フィニッシュで4連勝を飾ったメルセデスのルイス・ハミルトンだった。

 英AUTOSPORTのF1担当編集者エド・ストローは、今季F1第5戦を振り返り、満点10点をひとりに、9点を2人に与えた。

 10点と評価されたハミルトンは、ポールポジションからレースをリード、終盤チームメイトのニコ・ロズベルグが直後に迫るもポジションを守り切って優勝を手に入れた。

「ロズベルグのチャレンジを退けて優勝を獲得した。バーレーンの時ほど激しいバトルを長く続けずに済んだのは確かだが、ハミルトンの全体的なパフォーマンスはこれまで以上に素晴らしいものだった」とストロー。

「金曜にはロズベルグよりずっと好調だったが、土曜には苦戦。しかし最終的に見事なラップを走り、ポールポジションを手にした」

「スタート後もリードを守り、緊迫した戦略的戦いに冷静に臨んだ。この週末は敗北する可能性も十分あったにもかかわらず、成熟さと圧倒的な強さを発揮し、勝利を勝ち取った」

 9点と評価されたのはレッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテルとダニエル・リカルドだった。

 ベッテルはトラブルで金曜はほとんど走れず、予選Q3でのギヤボックストラブルによって15番グリッドからスタートすることになった。しかし決勝で素晴らしい速さを見せ、4位を獲得している。

「金曜には電気系トラブルに見舞われ、予選Q3序盤にはギヤボックストラブルが発生したため、5グリッド降格のペナルティを受け、15番グリッドに沈んだが、彼はこのふたつの不運に見事に立ち向かった」

「中段でトラフィックにはまったものの、早めのピットストップによって順位を上げた。セカンドスティント以降に遅いマシンを見事にクリアしていき、最大限の結果といえる4位を獲得した」

「彼がリカルドと同じぐらい速かったかというと、そうはいえないだろうが、状況を考えると素晴らしい仕事をしたといえる」

 リカルドは3番グリッドから3位を獲得、圧倒的な速さを見せるメルセデス勢に次ぐ位置を維持し続けた。

「金曜プラクティスが始まった段階から、リカルドはRB10のパフォーマンスを最大限に引き出せていた」

「彼自身が言うように、メルセデス2台に続く3番目というのが彼の正確な位置だった。ベッテルがQ3でトラブルに見舞われていなかったとしても、リカルドの方が速かっただろう」

「唯一文句をつける余地があるとすれば、コース上で(バルテッリ・)ボッタスを抜けなかったことだが、ウイリアムズの優れた直線スピードを考えれば、それもリカルドの落ち度とはいえないだろう」


 今回は低めの点数もつけられており、3点と4点がひとりずつに与えられた。

 最低点3点の評価を受けたのはロータスのパストール・マルドナド。チームメイトのロマン・グロージャンは5番グリッドから8位を獲得したが、マルドナドは予選Q1でクラッシュしノータイムで22番グリッドとなり、決勝では15位フィニッシュにとどまった。

「週末の中で、チームメイトよりうまくマシンに乗れているように思えた瞬間は何度もあったものの、Q1最初のラップのターン3でクラッシュという不必要なミスを犯した」

「彼はタイヤの内圧が低かったことが原因との考えを示しているが、もう少し慎重なアプローチをとっていれば、うまく対処できたのではないだろうか」

「レースでは序盤に(マーカス・)エリクソンにヒット。それは不必要な行動だったが、それ以降はいい走りを見せた」

 ウイリアムズのフェリペ・マッサには4点という評価が与えられた。マッサは9番グリッドから13位フィニッシュ。チームメイトのボッタスは4番グリッドから5位を獲得している。

「金曜のマッサはマシンの速さを見事に引き出しており、大きな期待が感じられた」

「予選ではボッタスをわずかに上回るかと見られたものの、ミスにより9位に終わった。決勝ではタイヤをうまく持たせることができず、あっという間に入賞圏内から姿を消した」

「彼自身の責任がどの程度あるのか判断しづらいところだが、予選でミスをしていなければ、決勝結果は全く違ったものになっていただろう」


 今回小林可夢偉は、予選では21位タイムを記録、決勝では20番グリッドからスタートし、ブレーキトラブルでリタイアを喫した。英AUTOSPORTから与えられた点数は5点だったものの、マシンに苦労しながら努力し続けたことは認められている。

「週末を通してグリップに悩まされ、苦労し続けた。決勝のファーストスティントでは、速さで勝るマルシャの(マックス・)チルトンを押さえて走り続け、何度かそれなりにいいペースを発揮したものの、ブレーキトラブルでリタイアせざるを得なかった」

「予選ではトラフィックの影響を幾分受けたが、必要以上の言い訳をしなかったのは立派だったし、マシンバランスに問題があったことで楽な予選ではなかった」

「厳しい週末に努力を積み重ねていたことは称賛に値する」




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