フェラーリ社長ルカ・ディ・モンテゼモロが、提議されている来シーズンのテスト制限について、競技のためという理由の下に同チームを不正に操作するものだと非難した。
他9チームは先に、シーズン開幕以降のテスト日数を計24日に制限するという票決を行ったのだが、ドイツのメディアの取材に対しモンテゼモロは、フェラーリが必要と思う分だけ自由にテストできて然るべきだと主張した。フェラーリにはブリヂストンからの十分なテスト予算という他チームにはない強みがあり、またフィオラノとムジェロの両トラックを好きなときにいつでも使えるという別格な立場にある。だが今や他チーム勢とFIAの双方がF1内の均衡の復活を求め、チーム存続と競技性の両方の観点から、コスト削減を‘すばらしい新世界’を作る重要な柱にしようとしている。
「もしも(サッカーチームの)ユベントスやバイエルン・ミュンヘンやマンチェスター・ユナイテッドに、毎週水曜の午前中しか練習できないなどと言ったら、いったいどうなると思うかね?」と言うモンテゼモロ。「馬鹿げたやり方だろう。私が私のチームに週に5日テストをさせたいと思えば、それは私の問題だ。私の金を使うのだ。窓から投げ捨てようと何しようと、私の金は私の望むように使えるはずだ」
テスト制限の提議に明らかな反意を唱えるモンテゼモロだが、乗せ換えなしで2レース使用しなければならない2.4リッターV8エンジンへの移行については、賢明な案だったと同意する。
「誰にとっても技術的なチャレンジになるし、同時に、今までより少ないエンジンで開発が済むため、コストも削減される。私もいいと思う」
モンテゼモロはまた、新しいルールブックにまだ載っていないいくつかのアイディアを提案した。
「もっと合理的な車重規格を採用するべきであり、高価で不要な電子機器を徹底的に排除すべきだ」と大胆にも語っている。