デイビッド・クルサードが、レッドブル・レーシングと2005年からの1年契約を結んだ。
レッドブル・レーシングのスポークスパースンは、クルサードがオーストリアで契約にサインし、長い間注目されてきた去就問題に終止符を打ったことを明らかにした。
マクラーレンが来季からキミ・ライコネンとファン―パブロ・モントーヤの布陣を敷くことを決定した後、クルサードは新たなシートを探し始めるがまもなく暗礁に乗り上げた。一時はジャガー入りが囁かれたものの、フォードが9月にジャガーの売却を決定。その後ジャガーはレッドブルが買い取ったが、レッドブルのボス、ディートリッヒ・マテシッツがクルサードは2005年のドライバー候補に入っていないと語り、クルサードは行き場を完全に失ったかのように見えていた。
しかし、マテシッツが心変わりを見せ、先週のヘレステストでクルサードにチャンスを与えた。このテストでクルサードは抜群の速さを示し、来シーズンのシートを獲得した。
1年契約を結んだクルサードは、チームの将来的な計画に好印象を抱いたようだ。オーストリアのニュースエージェンシー、APAに対し、彼は次のように語った。
「チームオーナーのディートリッヒ・マテシッツと話した後、レッドブル・レーシングの将来計画に好印象を抱いた。レッドブルは本当にエキサイティングな新チームだ」
クルサードがレッドブルと契約を交わした今、残りのシートは誰が埋めることになるだろうか?
セカンドシートは、これまでレッドブルでコンビを組むと見られていたクリスチャン・クリエンとビタントニオ・リウッツィのいずれかが埋めるという見方が強いが、マテシッツが先月、ドイツの新聞で「今年デビューを果たしたクリエンは来季もF1でドライブすることになるだろう」と語ったことから、シート争いはクリエンが一歩リードしていると見られる。
クリエンがレッドブルのセカンドドライバーに決まれば、リウッツィは他のチームのシートを探すか、あるいはテストドライバーとしてレッドブル入りすることになるだろう。もっともリウッツィは、レッドブルのシートが獲得できなければ、他の場所でドライブのチャンスを探していくことを明らかにしている。