初開催の中国GPでダブルポイントフィニッシュという好成績を挙げたザウバーチームは、さらなる自信を胸に日本へと向かう。彼らのC23シャシーは鈴鹿に適した特性を持っていると考えられるからだ。
「スパ、モンツァ、そして上海で証明されたように、C23は主に高速コーナーでその速さを発揮する。したがって、今週末も私たちは高い競争力を示すことができるだろう」とテクニカルディレクターのウイリー・ランプは言う。「鈴鹿で好タイムを出すための秘訣は車のバランスにある。空力面では上海とほぼ同様のパッケージで臨む予定だ」
ジャンカルロ・フィジケラはすでにルノーと2005年の契約を交わしているため、ザウバーチームで走るのもあと2戦。ぜひとも好成績を残してチームを去りたいと考えている。彼は鈴鹿サーキットを高く評価しており、カレンダーの中でもお気に入りのコースのひとつだという。
「鈴鹿は素晴らしいサーキットだ。これを超えるのはたぶんスパだけだね。このサーキットが好きなのは、ドライブしていてとても興味深いからだ。難しいコーナーもたくさんある。特にコースの前半はとてもテクニカルだね。そしてここはドライバーの才能でタイムを短縮できる数少ないコースのひとつでもあるんだ。このコースは僕らの車にぴったりだと思うし、自信はあるよ」
チームメイトのフェリペ・マッサは、ザウバーでF1にデビューした2002年にドライブしたのが鈴鹿での唯一のレース経験だ。しかしながら、今季最終戦となるインテルラゴスでの彼のホームレースに向けて、この鈴鹿で弾みをつけたいと考えている。
「中国GPは僕にとってはタフなレースだったが、それだけにポイントを獲得できてハッピーだ。上海と同様に鈴鹿も素晴らしいコースで、僕はいくつもの高速コーナーやバラエティに富んだレイアウトがとても気に入っている。それに日本のファンはとても熱心で知識も豊富だから、他のサーキットにはない独特の雰囲気がある」
「タイヤサプライヤーのブリヂストンのためにもいいレースをしたいし、それは十分に可能だと思っている。C23は高速コーナーが得意で、僕らの今年のベストレースは鈴鹿と性格の似たスパでのレースだった。日本でもきっといい仕事ができると信じているよ」