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予測不能なマシン挙動に頭を抱えるガスリー。「とてもまともに、プッシュできない」/F1バーレーンGP予選後インタビュー

2019年3月31日

 ピエール・ガスリーが陥っている予想外の低迷は、開幕2戦目になっても出口が見えないどころか、いっそう深刻度を増しているように見える。それでも昨年自己最高位の4位入賞を獲得したバーレーンなら、完全に復調できるのではないか。


 しかしそんな期待も空しく、初日フリー走行からマシンの挙動不安定に苦しみ、予選は14番手に終わった。セッション終了後の囲み取材で現状を語るガスリーは、1年前とは別人のような苦悩の表情に満ちていた。


──今週末のレッドブルは初日から、期待した速さが出せていません。何が起きているのでしょう。
ピエール・ガスリー(以下、ガスリー):初日から、かなり手こずってる。特に僕のマシンがそうだと思うんだけど、リヤが全然安定しない。メルボルンでは、まだずっと乗りやすかった。それがここでは、どうしようもない。考えられるあらゆる方法を試したけど、ほとんど改善されないんだ。コーナー立ち上がりではホイールスピンしまくりで、マシン挙動も予測不能。とてもまともに、プッシュできない状態だった。


──4位に入賞した去年は、初日から安定した速さを発揮してました。今年のマシンは、何が違うんですか。
ガスリー:去年は僕の望む通りに、クルマが動いてくれていたね。それが今週末は、まったく正反対でね。僕らしい運転が、全然できない。まともにプッシュすることなんて、不可能なんだ。今年はトップから中団までのタイム差が、去年以上に接近している。確か僕は100分の6秒ぐらいの僅差で、Q3を逃してるよね。普通なら絶対、行けたはずなのに。


──より具体的には、どんなふうに運転しにくいですか?
ガスリー:時にはスムーズに、コーナリングできたりする。ところが次の周回では、突然リヤが滑り出す。完全に予測不可能状態なんだ。予選までには何とかしようといろんなセッティング変更を試したけど、ダメだったね。この状態を完全に直すには、もっと時間が必要かもしれない。データをしっかり分析して、エンジニアと時間をかけてしっかり話し合わないと、安定した挙動にはなってくれそうにない。


■バルセロナ合同テストのときから、その兆候はあったというピエール・ガスリー


──その状態は、ウィンターテストの時から兆候がありましたか?
ガスリー:ある程度はね。まったく同じというわけではなかったけれど。テレメトリーデータにも明らかに出ているんだけど、特にコーナー出口でマシン挙動がものすごくナーバスになってしまう。立ち上がりでスロットルを開けようとすると、簡単にスナップオーバーステアが出る。その結果、リヤタイヤがオーバーヒートして、デグラデーション(タイヤの性能劣化)がひどくなる。負のスパイラルというのかな。滑れば滑るほどタイヤが垂れて、雪だるま式にグリップがなくなっていくんだ。


──マックス・フェルスタッペンのクルマも、同じような不安定な状態ですか?
ガスリー:いや、マックスの方が、少しはマシみたいだね。もちろん、完璧からは程遠い挙動ではあるけれど。とにかく思い通りの、動きをしてくれない。クリップに付いてからもそうだし、でも立ち上がりが一番ひどいかな。


──レッドブルのマシン自体のパフォーマンスは、十分に高いレベルにあるはず?
ガスリー:もちろん、そう信じてるよ。


──F1デビュー後わずか1年で、レッドブルに抜擢された。あなた自身大いに期待してここに来たと思います。しかし今はまだ、新しい環境に適応できていないのでは?
ガスリー:新しいチーム、新しいクルマ、新しいスタッフ。それらに適応していく作業は、僕がこれまで毎年のようにやって来たことだ。ほとんどいつもうまくやって来れたし、特に去年のトロロッソ・ホンダは、最初から気持ちよく走ることができた。それが今年はなぜ、こういう状態に陥ってしまったのか。それを理解して、自分好みのクルマを作り上げるには、もう少し時間が必要かもしれないね。



(Kunio Shibata)




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