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【特集:全10チームの2018年収入ランキング】フェラーリの分配金はトロロッソ・ホンダの3倍以上に

2018年8月10日

 F1全10チームが2018年シーズンにリバティ・メディアから受け取っている収入の詳しい内訳が、このほどRacefans.netによって明らかにされた。


 バーニー・エクレストンに代わってF1の新たなオーナーとなったリバティ・メディアは、前年の総収入の68%を全10チームに分配している。同社の収入は主に全世界のTV放映権料と各グランプリの開催権料からなり、総額は8億ユーロ(約1040億円)に上る。そのうちの68%を、4月から12月まで合計9回、毎月分割で支払っているのである。 


 ただし分配金は、10チーム均等というわけではない。基本的には上に厚く下に薄い、弱肉強食構造である。これはバーニー時代からの慣例をリバティが忠実に引き継いでいる点であり、トップ3チームだけで分配金総額の54%を受け取っている。


 さらに細かく説明すると、2017年の収入8億ユーロはふたつロットに分けられ、特別報奨金枠も設けられている。ロット1には2億8千万ユーロ(約360億円)が充てられ、これは10チームに均等に割り当てられる。ただし過去3年間で、最低でも2回は選手権10位内に入っていなければ、この恩恵は受けられない(なので2016年から参戦したハースは、今年初めて分配金を受け取っている)。


 ロット2も総額はロット1と同じ2億8千万ユーロだが、選手権の最終順位によって分配金は大きく変わる。チャンピオンには19%に当たる5300万ユーロ(約68億円)が支払われるのに対し、最下位のチームはわずか4%、約1100万ユーロ(約14億円)しか受け取れない。

■フェラーリに特別に支給される『ヒストリックボーナス』の金額は

 最後に特別報奨金、いわゆるボーナス制度も、バーニーが始めたものをリバティも受け継いだ。最も手厚いのが1950年のF1GP創設以来ずっと参戦し続けているフェラーリに対するもので、『ヒストリックボーナス』と呼ばれ、F1総収入の5%に当たる額が支払われる(2017年の場合は、5900万ユーロ=約75億円)


 続いてフェラーリ、メルセデス、レッドブル、マクラーレン、ウイリアムズには、コンストラクターズ選手権ボーナス(CCB)と呼ばれるボーナスが支給される。彼ら5チームがこれまでに築いてきた実績に対するものだ。


 さらにレッドブルに対しては、2020年まで有効の現行コンコルド協定に最初にサインした功績に対し、特別ボーナスが支給されている。 メルセデスも2年続けてタイトルを取ったことから、同額の特別ボーナスが2018年から支払われている。


 各チームの分配金詳細は以下の通り。

1位:スクーデリア・フェラーリ


セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)

ロット1:2800万ユーロ(約36億円)
ロット2:4500万ユーロ(約58億円)
ヒストリックボーナス:5900万ユーロ(約75億円)
コンストラクターズ選手権ボーナス:3300万ユーロ(42億円)
合計:1億6500万ユーロ(約211億円)

2位:メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ


ルイス・ハミルトン(メルセデス)

ロット1:2800万ユーロ(約36億円)
ロット2:5300万ユーロ(約68億円)
コンストラクターズ選手権ボーナス:3400万ユーロ(約43億円)
特別ボーナス:3000万ユーロ(約38億円)
合計:1億4500万ユーロ(約185億円)

3位:アストンマーチン・レッドブル・レーシング


ダニエル・リカルド(レッドブル)

ロット1:2800万ユーロ(約36億円)
ロット2:3600万ユーロ(約46億円)
コンストラクターズ選手権ボーナス:3000万ユーロ(約38億円)
特別ボーナス:3000万ユーロ(約38億円)
合計:1億2400万ユーロ(約158億円)

■トロロッソ・ホンダなど中団チームの苦しい台所事情

4位:マクラーレン


フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)

ロット1:2800万ユーロ(約36億円)
ロット2:1400万ユーロ(約18億円)
コンストラクターズ選手権ボーナス:2700万ユーロ(約34億円)
合計:6900万ユーロ(約88億円)

5位:ウイリアムズ

ロット1:2800万ユーロ(約36億円)
ロット2:2800万ユーロ(約36億円)
コンストラクターズ選手権ボーナス:800万ユーロ(約10億円)
合計:6400万ユーロ(約82億円)

6位:サハラ・フォース・インディアF1チーム

ロット1:2800万ユーロ(約36億円)
ロット2:3100万ユーロ(約39億円)
合計:5900万ユーロ(約75億円)

7位:ルノー・スポール・フォーミュラワン・チーム

ロット1:2800万ユーロ(約36億円)
ロット2:2500万ユーロ(約32億円)
合計:5300万ユーロ(約68億円)

8位:レッドブル・トロロッソ・ホンダ

ロット1:2800万ユーロ(約36億円)
ロット2:2000万ユーロ(約25億円)
合計:4800万ユーロ(約61億円)

9位:ハースF1チーム

ロット1:2800万ユーロ(約36億円)
ロット2:1700万ユーロ(約22億円)
合計:4500万ユーロ(約58億円)

10位:アルファロメオ・ザウバーF1チーム

ロット1:2800万ユーロ(約36億円)
ロット2:1100万ユーロ(約14億円)
合計:3900万ユーロ(約50億円)



この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



(Translation:Kunio Shibata)




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