レッドブルF1代表、ホンダを選択したのは「純粋に技術的な面で優れていたから」。アップグレードの効果を見て発表を早める
2018年6月20日
レッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーが、2019年にパワーユニットをルノーからホンダに変更する決断を下した理由について改めて語った。
19日、レッドブルとホンダは、2019年からの2年契約を正式に発表した。ホンダは来年からは現在のパートナー、トロロッソとレッドブルの2チームにパワーユニットを供給することになる。
レッドブルは12年にわたって提携し、4度のタイトル獲得をともに達成したパートナー、ルノーと袂を分かつことを決めた。
カナダGPでホンダとルノーはアップグレードを導入。レッドブルは自身が使用するルノー、そして姉妹チームであるトロロッソが搭載するホンダのデータを詳細にチェックし、評価した。
ルノーが繰り返し、決断を急かすなか、レッドブルはフランスGPで改めてパワーユニットの評価を行った後に最終決定を下したいと主張してきた。ところが実際にはフランスGPが行われる週の火曜に、早々にホンダとの契約を発表した。これについてホーナーは、今シーズンのホンダには大きな進歩が見られ、カナダの新パワーユニットについて行った調査により、ルノーからホンダに変更することへ迷いは一切なくなったと説明した。そのためルノーの意向も考え、予定を繰り上げて発表することを決めたという。
「我々は、ホンダは信頼性とパフォーマンスの両面で大きく進歩しているという結論に達した」とホーナーが語ったとSky Sportsが伝えた。
「モントリオールで得た情報を基にすると、エンジニアリング面での決定には一切疑いの余地がなかった」
「長期にわたり、この決断について考え抜いた。そして純粋に技術的な理由により、これが将来に向けて正しい動きであるという結論に達した」
ルノーのカスタマーという立場を離れ、ホンダと契約することには、経済的に非常に大きなメリットがあると考えられるが、ホーナーは、純粋に技術面を考えての選択であると強調しており、ルノーではなくホンダと組む方が目標であるタイトル奪還に近づけるとの考えを示した。
「我々は直近のライバルたちとのギャップを縮めることを目指している。この数年そうやって戦ってきた。今のF1マシンにおいてパワーユニットは重要な要素だ」とホーナー。
「我々がフェラーリとメルセデスというトップグループとのギャップを縮めるために戦う上で、ホンダにはその助けになるような適切なリソース、インフラ、技術力、強い決意があると確信した」
(AUTOSPORTweb)
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