F1速報

  • 会員登録
  • ログイン

【津川哲夫の私的F1メカ】開幕2連勝を支えた秘密のエアロ。フェラーリSF71H、エントリーダクトの妙

2018年4月11日

 今シーズンのF1マシンのトレンドは、狭く低くコンパクトなサイドポッドだ。そのトレンドリーダーがフェラーリSF71H。サイドポッドの幅は極めて細く、エントリーダクトの開口部も前面投影面積はいたって小さい。


 フェラーリSF71Hはおまけにポッド自体を後方に思い切り下げていて、フロアフロントとバージボードエリアに徹底した開発が加えられていた。


 さらにポッド前端のスラット型ウイングは、エントリーダクトの後部開口部にかかる部分が開口部の内部に入り込むような曲面を持ち、上面空気流を後部エントリーダクトに引き込んでいる(この受け口型エントリーダクトは内部で正面からの空気流を受ける前部と、スラットによって上方から空気流を引き込む後部に別れている)。


 また、フロアエッジに縦にマウントされているボーダウイング(ポッドウイングとかチキンウイング等と言われているものだ)とスラット型ウイングは一体化されているが、その中にカールした小型のディフレクターが大小複数見える。


 これはポッドが狭過ぎて、エントリーダクトの開口部下部に位置しているサイドインパクト用のクラッシャブルストラクチャーが外に突き出してしまうので、この突き出た部分を利用してフェアリング兼小型ディフレクターとしてポッド先端エッジで発生する境界層の剥離と渦流の生成を制御している。


 サイドポッドの後退はフェラーリが始めたトレンドで、ドラッグの減少、強いてはエアロ効率の向上に大きく役立つ手法だ。今シーズンはこのフェラーリの手法を取り入れ、多くのチームがポッド位置を後方に下げてきている。



(Tetsuo Tsugawa)




レース

4/19(金) フリー走行 結果 / レポート
スプリント予選 結果 / レポート
4/20(土) スプリント 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
4/21(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※中国GP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン110
2位セルジオ・ペレス85
3位シャルル・ルクレール76
4位カルロス・サインツ69
5位ランド・ノリス58
6位オスカー・ピアストリ38
7位ジョージ・ラッセル33
8位フェルナンド・アロンソ31
9位ルイス・ハミルトン19
10位ランス・ストロール9

チームランキング

※中国GP終了時点
1位オラクル・レッドブル・レーシング195
2位スクーデリア・フェラーリ151
3位マクラーレン・フォーミュラ1チーム96
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム52
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム40
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム7
7位マネーグラム・ハースF1チーム5
8位ウイリアムズ・レーシング0
9位BWTアルピーヌF1チーム0
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

レースカレンダー

2024年F1カレンダー
第5戦中国GP 4/21
第6戦マイアミGP 5/5
第7戦エミリア・ロマーニャGP 5/19
第8戦モナコGP 5/26
第9戦カナダGP 6/9
  • 最新刊
  • F1速報

    Vol.3 第2戦サウジアラビアGP&第3戦オーストラリアGP