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【津川哲夫の私的F1メカ】フェラーリ躍進の核心か。今季搭載の機械式ヒーブサスペンション

2017年4月11日

 昨年末から開幕前にかけて、フェラーリはFIAに「メルセデスやレッドブルがトリックサスペンションを使っているようだが、このシステムの是非を問う」とした手紙(あくまでも質問状で公式ではないのがミソ)を提出した。


 FIAは仕方なく、これに答え「誰も違反はしてないけど、こう言ったシステム(4輪のサスペンションを油圧/電子制御で連動させて車体姿勢をコントロールし、空力的アドバンテージを得る方法)は違法です」と答えたわけだ。


 さあ、そこでいざ開幕戦を迎えて見ると、何とメルセデスもレッドブルもトロロッソも、フォース・インディアもみんなフロントサスペンションを改造してきた。


 特に超最新トレンドはフロントの上下動(ピッチングで起る上下動も含めて)を制御するヒーブサスペンション(サードサスペンションとか、ピッチコントローラーとも言われている)のエリア。


 今年は、このヒーブサスペンションの進化が凄まじく、昨年まで使われていた油圧制御・電子制御(これがトリックサスペンション)を使わずに、あくまでもアナログ&機械式で上下の車体の揺れを制御しようというわけだ。上下動はもちろん、ライドハイトの制御を徹底して空力特性を安定させるためにコントロールが必要だ。


 写真はフェラーリSF70Hのフロントバルクヘッド部のアップ。何となくただのスプリング・ダンパーユニットに見えるけど、入力スピードと反力スピードを2系統のスプリングを使って制御したり、本体内部にイナーシャダンパー(慣性減衰器)を入れていたり、システムはかなり複雑。そしてこれはすべてレギュレーションに沿った、アナログ&機械式なのだ。


 そして、これがフェラーリのFIAへのお手紙の理由。フェラーリはメルセデスが本家のトリックサスペンションをどうしても上手く作動させられなかったのだろうね。アナログのヒーブサスペンションなら、フェラーリは昔から本家だったから、メルセデスにも対抗できる。実際、フェラーリのサスペンションは若干オールドスタイルだからね。



(Tetsuo Tsugawa)




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