【レースの焦点】“実力”でメルセデスを下し、さらなる進化を遂げたフェルスタッペン/F1第15戦マレーシアGP
2017年10月3日
そしてヘルマン・ティルケが初めて本格的に設計を担当したコースは、その後の“新規コース”とは比べ物にならない名作で、ドライバーたちはバリエーションに富んだコースを堪能した。セパンを“ベスト3”のひとつとして挙げたフェルナンド・アロンソは、ターン14が世界で一番難しいコーナーだと言う。
グランプリの終了は、開催権料の上昇やマレーシア経済の変化にともなう政府の決断であったが、シンガポールGPの開催とも無関係ではない。
開催時期が離れていれば“庶民の”マレーシアはゴージャスなシンガポールにもなんとか対抗できたが、16年からのように同時期の開催にされてしまうと、500kmも離れていないシンガポールの影響を受けないはずはなかった。当初の目的であった“観光振興”の役割を果たせなくなってしまったのだ。
それでも、巨大な観客スタンドに空席ばかりが目立った時代にもF1を投げ出すことなく、グランプリ継続のために尽力してきたマレーシアの姿勢は素晴らしかった。その後、早々と姿を消してしまった多くの新規開催地の例を考えると、19年もの間、セパンが乗り越えてきた困難は想像に難くない。
最後のセパン。空力マシンに戻ったF1でこのコースを走ることを、ドライバーたちは心から楽しんだ。予選の後「実力で勝ちたい」と話していたマックス・フェルスタッペンは、スタート直後のバルテリ・ボッタスとの勝負を制して、ルイス・ハミルトンとの一騎打ちに持ち込んだところが勝利の要。前を行くメルセデスの動きとハミルトンの心理を冷静に読み取り、4周目のターン1でインに飛び込む決断をした。
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※中国GP終了時点
1位 | マックス・フェルスタッペン | 110 |
2位 | セルジオ・ペレス | 85 |
3位 | シャルル・ルクレール | 76 |
4位 | カルロス・サインツ | 69 |
5位 | ランド・ノリス | 58 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 38 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 33 |
8位 | フェルナンド・アロンソ | 31 |
9位 | ルイス・ハミルトン | 19 |
10位 | ランス・ストロール | 9 |
※中国GP終了時点
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 195 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 151 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 96 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 52 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 40 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 7 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 5 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 0 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 0 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
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