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マクラーレン・ホンダ密着:新ICEで馬力向上もマシントラブルにより実力を発揮できず

2017年6月24日

 このICEは「燃焼効率が向上され、馬力が上がっている」(長谷川総責任者)だけではない。信頼面でもある対策が施されている。

 というのも、カナダGPでブロウしたアロンソのエンジンを調査した結果、仕様上の問題というよりは製造上の問題であることが判明。ホンダは問題が出た部品の使用を中止し、すでに使用しているICEに関しては今後、使用しないことにしたという。

 ただし、金曜日のフリー走行2回目でアロンソのマシンにギヤボックストラブルが発生。瞬間的にアロンソのマシンに搭載されていたスペック3はオーバーレブ状態に陥った。

 そのため、ホンダは大事をとってこのスペック3を今後、レースに使用できるかどうか調査に回し、アゼルバイジャンGPの土曜日以降は再びスペック2に戻して戦う公算が高い。

 さらに今回のアゼルバイジャンGPでは、ICE以外にもMGU-Hとターボを2人のドライバーがそれぞれ6基目を入れた。

 またマイレージ調整のためにバンドーンは金曜日の走行後に、さらにMGU-Hとターボを7基目に交換することになっている。これにより、アロンソは15番手降格、バンドーンは30番手降格が決まっている。

 開発は着実に進んでいるが、その結果をマクラーレン・ホンダが手に入れるまでには、まだもう少し時間がかかりそうだ。

(Text : Masahiro Owari)





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